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いざつなげる・・あの瞬間

やはりバッテリー上がりは多い。しかも寒い時期とは上がり方に違いがあるのが特徴だ。ライト消し忘れとかのうっかりミスならまだしも、今まで走っていたものが急に始動できなくなるケースがやっかいだ。

点検を一通りやって異常を感じる場合、ジャンピングをお断りする場合もある。しかしお客さんは「レッカーはイヤ」が本音だ。バッテリーの中には使用限度を超えたものや、過充電になっているものもあり、うかつにジャンピングすると発火するおそれがある。ということを理解していただくには、時間が必要だ。またバッテリー液も飛ぶように売れるので、積める在庫が少ないバイクは現地調達もしばしば。忙しい日にかぎって、作業以外に時間を割くのが多いようだ。

「すごい真剣な顔になるんですね」ジャンピングするときにお客さんに言われた言葉だ。

言われてハッとしたけれど、おそらくこの仕事をしている人は、同じような表情になるのではないだろうか。何百台とジャンピングしてきても、つなげるあの瞬間だけは集中力200%で挑んでいる。だから、どちらかといえば、開錠のほうが気が楽でいられるA隊員であった。

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