すこし前の小雨の降る日のこと、立川でローレルの開錠を終えたところに次の仕事の要請が入る。場所は相模原のお寺、作業はフォードエクスプローラーのガスキャップの開錠&給油だ。「ガスキャップの開錠?」ちょっと不思議に思いつつも、ガラガラに空いている八王子バイパスを気持ちよく抜け、途中でガソリンを購入し40分少々で現着する。
早速お客さんと合流し、作業説明のためガスキャップを指差しながら・・指差しながら・・!?0.5秒ほど固まった後にしどろもどろで説明を続ける。指差したガスキャップの中央には某英国製高級車でおなじみの特殊なキーホールが静かに佇んでいた。
ドアの方を見ると普通のタイプのキー、お客さん曰く普段着のポケットにガスキャップキーをいれていたが、法事に出席するために礼装に着替えてきた為、そのまま家に置いてきてしまったそうな。
平静を装い作業説明を終えたものの、内心穏やかではない。練習では散々開けたカギだけれど、完全に解明しないと開錠出来無い為、カギのパターンにより一時間ほどかかる事も想定される。お客さんに恐る恐る後の予定を聞いてみたところ、法事はすでに終わり、別な場所で行われる精進落としに向かうところだと言う、時間がかかってしまうかもしれないので、予定通り向かってもらう様勧める、「申し訳無いので待ってます」と言うお客さんに、作業が終わったら清算に伺う旨を伝えて送り出す。これで大分プレッシャーが軽減された。
メモを片手に解読作業に入る、結構複雑なパターンであると同時にガスキャップに付いているゴム製のパッキンが手応えを怪しいものにする。ドアに付いているよりも格段に解読しづらい。もしお客さんを待たせていたらきっと真っ青なっている事だろう。結局、一時間ほどかかって開錠&給油を済ませる。その後、少し離れたお客さんの所に行って清算してもらい作業完了となった。
お客さんには感謝されたものの、他の隊員だったらもっと早く開けていただろう。戻ったら時間短縮の方法を探してみることにする。
しかし、ガスキャップに棒状キーが付いているとは・・カローラに付いてるピッキングし辛いカギ以上のギャップだ。
