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あまりの落ち込みよう・・

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北埼玉郡の某病院駐車場よりプジョー206のインロック。高速を降りてから県道をひたすら走る。何とか約束の時間には着いたもののお客さんは非常に不機嫌。で、物凄く急いでる雰囲気。「兎に角、早く開けてくれ!」と懇願される。高速走行で固まった体をカクカクと動かし直ぐ作業に入る。あまり難しい鍵ではないので ささっと解錠するとお客さんの態度に変化が現われ饒舌になった。

聞くところによると、お客さんは医療機器関係の営業さん。やっとの思いで院長へのアポを取ってプレゼンに来た。その約束の時間が僕の到着30分前。当然資料は車の中。一旦は院長に会ったが「資料が無いのではしょうがない、ドアが開いたらまた来てくれ」と言われ僕の現着を待った。

解錠後、車内に飛び込みアタッシュケースを取り出し中を確認する。そして「じゃぁ!行ってくるよ!!」とお客さんは病院に向かい走って行った。

それから2分後・・・遠くからトボトボと肩を落として歩いてくる人が・・嫌な予感・・僕はまだ車の近くにいた。なんとなく気まずいが目が合ったので会釈をすると僕に近付いてきた。目の前まできてお客さんは深いため息と共に「院長が出かけてしまっていた…またアポ取ってくれと言われたよ・・」と言った。

この世の終わりのような落ち込みように かける言葉も見つからない。「じゃぁ・・ありがとネ・・」その言葉を残し、力なくプジョー206は駐車場を出て行った。

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