
明け方近くにトランザムのインロック開錠依頼ところがこのクルマ、ピッキング不可能なタイプのカギが付いている。助人得意のピッキングを封じられ、仕方なく別な手段での開錠を開始。
ゴソゴソと開錠ポイントを探りながら作業を進める。が、ピッキングの様に2~3分とは行かないのがツライところ、今回は手間取りそうな・・・
予感がした瞬間に次の出動要請が入る・・・逆算すると猶予時間は10分!当然作業の手は速めるものの、もう少しのところで開け切れない。様々な要因でプレッシャーが頂点に達すると共にある記憶が蘇える。
それは20年位昔のTVドラマ、その中に出てくるスーパーカーも現在格闘中のトランザムをベースにしたもの。決定的に違うのはAI(人工知能)が搭載されていること。つまりクルマが持ち主を識別するのでインロック知らずと言う訳だ。「お帰りなさい、マイケル」とか言ってドアロックを解除してくれるに違いない。あぁ、AI付いてれば良いのに・・・・
そんな事を考えているとは微塵も出さずに作業を続ける事、数分「ガチャ」ようやく開錠、時計を見るとギリギリセーフ、一瞬で事後処理を終えてバイクに飛び乗る。
次の現場までの道のりを急ぎながら、回想の続きに耽る。もし実現できたら良いこと尽くめのAI搭載車、セキュリティだって完璧だ。悪戯しようとした悪人を電気ショックで撃退していたのを思い出す。
・・・しかし誤作動したら救援不可能車両になるんじゃないか?電気ショックではピッキングどころでは無さそうだ・・・
近い未来に当然出てくると思っていたAI搭載車、実現できないのではなく、実現させられないのかもしれない。
