黄砂と小雨の混じる中央高速をひた走る。ニュービートルのインロック開錠依頼が入ったのは高尾山のふもと、夕方のラッシュに捕まらない様に先を急ぐ。
なんとか一時間かからずに目的の乗馬クラブに到着する。バイクを停めると馬房の窓から馬たちが一斉にお出迎え。窓から首を出してJ隊員を観察している。間近での大きさにビックリしつつも、触りたい衝動に駆られる。しかし作業前にそんな事はしていられない、後ろ髪を引かれながらも、急いで作業に取りかかった。
5分程で作業を終え、いそいそと馬房へと視線を移す・・・と、先ほど見えていた馬の姿が無い・・・乗馬に出たのかと中を覗くとそんなことは無く、馬の尻だけが見える。声を掛けたりしても無視、一向に振り向く気配は無い。
先程までは熱烈な歓迎ぶりだったのになんてつれない・・・もうJ隊員には興味が無いと言わんばかりのこの態度。馬は相当に賢いと聞いたことがある、もしかしたら開錠作業中にJ隊員は見切られたのかもしれない。それとも最初につれなくしたJ隊員への抗議なのだろうか?
