
仕事は、どこか猛々しいところがないと前には進めない。その猛々しさは後から気付くもので、誰しもやさしい部分はあると思う。
生きる為や家族の為と勢い闘ってみても、もう一方感性の部分で葛藤する。この感性の部分は「素の自分」だが、日常において顔を出す機会は少ない。
先日、友人の出演している舞台「ビルマの竪琴」を見に行った。今回2つの偶然が重なったので迷わずチケットを予約した。公演場所が、江東拠点から目と鼻の先のベニサン・ピットである事。「ビルマの竪琴」は、中学校の文化祭で演じたことがある事。
まず、大人数が入れ替わる事なく、おそろしく長いワンカットを見ているようだった。客観的に見ていたはずが、気が付けば水島上等兵を探す一員になっていて竪琴の音色は会場全体に響き、合唱もジーンと来るものがあった。演出もさることながら、改めて良い作品だと思う。
演劇は、非日常が作り出す「素の自分」に会える場所かと思う。この素というのはとても大切で、見失うと方向性を誤るから危険だ。
今回体当たりの演技で会場全体を涙でうるおした役者 辻輝猛さん。7/4(水)~8(日)紀伊国屋ホールで「黄昏のメルヘン」に出演するとの事。
「素の自分」を忘れかけている方々におすすめかも?
