
台風4号の生ぬるい風の中、軽1BOXのインロック救援荷物が一杯の荷台から、配送中のキー閉じ込みであることが分かる。が、ドライバーさんの姿が見当たらない。電話も通じないので暫らくその場で待つ事にする。
待っている間、あらためて眺める満載の荷物、今日中に配達するのだろうか?もう夕方だというのに・・・そんな事を考えているとドライバーさんがかけ寄って来た。
お中元ラッシュ、休日配達リクエスト、そして雨、ただでさえ忙しいところにトドメのインロックだそうな、「予想より早く来てくれたんで助かります」お客さんの顔に安堵の色が浮かんだ。
速攻で開錠して降り返ると、あれ?お客さんの姿が無い、近所の配達にしても荷物は車の中だし・・・?
しばらく待っていると、またまた走って来るお客さん、「なかなか自販機が見つからなくて・・・」そう言って差し出した手の中には一本の缶コーヒーが、
「もう今日はダメかと思ってたんですが何とかなりそうです、もちろん夜まで休みなしですが。」苦笑いしながら次の配送に向かうお客さんを見送る。手に残された冷たい缶コーヒーにほのかな温もりを感じるのは台風特有の生ぬるい風の所為では無い様だ。
