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Porsche968

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お得意先の駐車場管理会社様から放置回収のポルシェ968の解錠依頼。現場にいるご担当の方から指示を受け作業に入る。

いつもの癖で車体右側へ行ってしまったが車輌は左ハンドル。右助手席にもカギ穴があったのでそちらから解錠することに。なかなか癖のある錠の為、少々苦戦するも問題なく解錠。その後、ボンネットを開ける必要があったので右ドアから車内に入り、左側にあるボンネットオープナーを作動させる。バコンとボンネットが開いた瞬間、突風でドアが閉まった。「あ~足を挟まれなく良かった」等と思いながら右のドアオープナーを引く。スコッ ん?ドアオープナーを引くスコッ ん? スコッ! スコッ!オープナーに手応えが全くない。「壊れているのかな?」と今度は左ドアのロック解除ロッドを引いてみる。引いてみる けど 動かないんですけど…オープナーも引いてみるが反応は無い。「もしかして車内に閉じ込められてしまった?」と独り言が漏れる。

今時期、最高気温は30℃に届かいとは言え、車内は50℃以上になる筈。そう思ったところでじんわりと汗が滲み出した。午前中だが遮蔽物のない平地の駐車場、車内は既に結構な高温。このまま出る事が出来ず暑さに耐えかね終いには全裸になり、意識を失ったあたりであられもない姿のまま救助されたりするのかもしれない…等と変な事を考えてみるが、近くにいるご担当の方に気付いて貰えれば解放される。解錠済み右のドアノブを引いて貰えれば開く。だけど小っ恥ずかしい事この上ない。

さて、どうしようかと考える。少し考えた後、ある小技をやってみると左ドアロックを解除出来た。外に出て「風が心地良いゼ、あははは」と満面の笑み。すると遠くにいたご担当の方と目が合った。傍から見ると変な人以外の何者でも無い筈。もしかしなくても恥ずかしいかもしれない。

何事も無かったように開いた事をお伝えし、次の車輌VW・ヴァナゴンに小さくなっていそいそと向かった。

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