
埼玉県某所より最新エスティマの解錠依頼、中にはお子さんが閉じ込められている。場所は国道沿いのガソリンスタンドで、幸いにも給油したことのあるスタンドだった。一度でも行った事がある場所は迷いがなくて良い、特に超緊急事態だと。
ジャストポイントにいた為、15分で現場に着いた。該当車両の後ろにバイクを止めお母さんと合流する。直ぐドアに貼り付くと「どの位で開きますか?」とお母さんに聞かれた。「1~2分で開けます」と答えると何処かに走って行ってしまわれた。行った先を確認するよりも何も早く開けなければと鍵穴を覗く。直ぐに、戻られたお母さんは家庭用電話機の子機で話しをしている。携帯も閉じ込んでいたのでスタンドで借りてきたに違いない。何となく耳に入ってくる内容は旦那さんと話しているようだった。
今回の内溝は少々手強く行きつ戻りつを繰り返しえしそうになったが、ここ一番の集中力でスパッと解錠。ドアを開け中から出る事ができた子供の髪の毛からは汗が滴っている。眼には今にも零れそうな涙がなみなみと。そして、お母さんに抱かれながら僕をじーっと見つめている。あまりにも見つめるので「ごめんね時間かかってしまって」と言うと、大きな両目から大粒の涙がぽろぽろっと零れた。「う、泣かれるかも?」と思ったのですが泣かれる事はありませんでした。でも見つめるてるんですよ僕の事。も~瞬きもしないでずーっと。書類にサインを頂いている間も一時も目を離してくれない。終いには子供相手なのに気まずくなる位。こちらもじーっと見つめ返そうかと思ったけど泣かれそうなので止めておきました。
それにしても、純粋無垢な濁りのない瞳で見つめられると、全てを見透かされ悟られてしまう気がするのは、僕が汚れた大人だからでしょうか?
