
「こ、これは…」鍵穴を覗きディスクを触った瞬間に違和感を覚えたのはベンツC200。ドアシリンダーのディスクが手前半分以上がピクリともしない。慎重に探りながらピックで触るも奥が少し反応するくらい。手前側は完全に固まっている。
…ここまでガッツリと固まっているのは、もしかして接着剤で固められた?…
ゆっくりと振り返り現状をお客さんに伝える。今までリモコン以外を使った事が無いのでお客さんに心当たりは無いとの事。
…これは困った。取りあえず洗浄と注油で動くようになれば良いのだけど…
次の段取りと最良の方法を考えていると、「あ~っと、鍵はトランクなのでそっちなら行けますか?」とお客さんが言われた。あれ?トランクインロックだったんですか?と言う事でトランクを解錠する事に。
で、トランクの錠を触ってみるとこちらも動きが通常とは違う感じ。全ての動きが重くグギ・ヌメっとしている。そのまま頑張れば回せそうでしたが洗浄と注油を実行。一度では殆ど改善せず二度三度と試みる。何度目かで何とか普通の動きになったのでピッキングを開始。程なく解錠しお客さんがトランク内から鍵を取り出す。そのカギをお借りしてドアの鍵穴に挿してみようとしたが全く入らない。一番手前のディスクが拒んでいる感じ。無理に力を入れると破損しそうでした。お客さんにはメカニカルキーの使用が出来ない状態をご理解頂き、近日中に修理された方が宜しいかとお伝えした。
果たしてあれは接着剤で固められてしまったのか?それとも何らかの原因で自然に固着してしまったのか?または錠にまつわる部品のトラブルなのか?原因が気になる案件でした。
