
シビック・セダンのバッテリー上がり、原因は半ドアによる完全放電。ブースターを繋ぐと始動は問題ありませんでしたが、使用年数と放電状況を踏まえるとバッテリーの交換は必要。立ち会いのおばあちゃんと娘さんはそのまま二人で交換に向う事となった。そこでおばあちゃん、「お店に行くのにあたしゃモンペで恥ずかしい。それにこの恰好で出かけたらじいさんに叱られる」と着替えの為自宅に戻ってしまった。おばあちゃんがおめかししている間、娘さんが車の使用状況を話して下さった。
このシビックは一年程前に入院したおじいちゃんの車。入院の際、2週間に一度、30分エンジンをかけて欲しいと娘さんが頼まれる。半年前におじいちゃんが亡くなる迄は欠かさず続けていた。ですが、葬儀などで慌ただしく過ごした後、エンジンをかけるのを止めてしまっていた。ところが、おじいちゃんが亡くなって49日が過ぎた頃。免許を持っていないおばあちゃんは車に関し今まで全くノータッチだったけど、2週間毎に30分エンジンをかけ外と中を掃除していたとの事。
着替え終わったおばあちゃんが戻ってきた。「タイヤの空気も入れなきゃね。そうだガソリンもだ」「オイルも随分換えてないからついでに交換して貰おう」「なんか水?も入っているんでしょ?それも一緒に見てもらいましょ」次々と整備の箇所を娘さんに話すおばあちゃん。その顔はとても生き生きとしていた。
10年以上の思い出が詰まったシビック。おじいちゃんが存命中は一度も座る事が無かったであろう運転席。今はそこに座りエンジンをかける事で、亡きおじいちゃんを近くに感じるのかもしれません。おじいちゃんのシビック。おばあちゃんの愛車。
