
発電は適正だけど、日付シールが5年前のバッテリー。バッテリー交換のアドバイスがしたいけど、お客さんは日本語が話せなかった。
一旦お得意さんへ事情を話し、オペレーターさんに通訳していただいた。電話で話すエレンさん(仮名)の表情から、100%伝わったように思えた。
書類にサインを頂いてお別れしようとすると、エレンさんに呼び止められる。「Driving」・・・「one hour」・・・「charge」流ちょうな英語の中にそんな単語が散りばめられていた。
「ダメだよエレン。たった今、バッテリー交換する約束したばかりじゃないか」ディランならそう答えたかもしれないけど、もちろんフリーズ状態のA隊員。そのうち通訳できるマンションの管理人さんが来られた。
「これから予定が・・」「以前は走行充電で何とかなった・・」エレンさんの気持ちは理解できても「はい。そうですね」とは言えない。
「走行充電ではなくバッテリー交換して下さい」管理人さんがそう伝えると、空を見上げるエレンさん。
麻布の空はいつになく厚い雲に覆われていた。
