
ローバー・ミニの解錠依頼。ミニは構造上インロックしない仕組みになっている。過去に何度か解錠経験はありますが、全て鍵の紛失によるものでした。今回も紛失されてしまったのかな?と考えながら現場に向かう。
車の前でお待ちのお客さんは開口一番「全くまいりましたよ、本当に今日は…」と肩を落とされた。ご本人確認をしながら「どうされたのですか?」とお聞きすると、「いや~、恥ずかしながら仕事中に置き引き?に遭ってしまいまして」とお客さん。詳しくお聞きすると置き引きと言うよりは車上荒らしのようでした。
配送の仕事をされているお客さんは、会社のトラックで荷物を届けたあと、一度車の鍵を開け車内に戻った。伝票で次からの配送先を確認し、荷物の準備をしようと一旦外に出て荷台に回る。1分程で荷物の確認をすませ運転席に戻ると、助手席の上へ置いた私物のバックが無くなっていたとの事。財布等は身に着けていたので大丈夫でしたが、愛妻弁当と自宅と車の鍵が被害に遭ってしまった。自宅には奥さんがいるので帰ること自体は問題ない。腹は立が弁当も諦めはつく。だが車の鍵がない場合、通勤に多大な支障が発生する。奥さんに自宅を探しまくって貰ったが予備キーは見付からなかった。残された場所は車内。何となくグローブボックスに入れたような記憶が少々。「気を抜いた自分も悪いと思ってますが、これで車内に鍵が無ければ犯人に対しての怒りが倍増しますw」とお客さんは笑いながら言われたのですが、車内に鍵があったとしても怒り狂って当然と考えます。被害を受けた事により発生した労力はかなりのモノがあり、そして精神的ストレスも膨大な筈です。
美しく輝くクロームメッキを施されたドアノブ。そこに埋め込まれた鍵穴へ慎重に工具を取り付ける。傷つける事が無いようゆっくりとした動作で鍵穴を覗き、そして速やかに解錠。コクンとロックが解除される音を確認しドアノブを引いた。車内に入ったお客さんから「良かった~ありましたよ!」との声。その後、イグニッションに鍵を挿し回すと、セルモーターは高音を出し元気よく回った。そして、低く野太いが心地の良い排気音を出し、ミニはエンジンを始動した。
これからお盆にかけ、置き引きや空き巣が増えると聞きます。旅行や帰省を予定されている方は十分にご注意ください。そして楽しい夏をお過ごしください。
