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深夜の墓地

深夜の墓地に掲載されていた画像

深夜、某広大な霊園脇の駐車場でスバル・サンバーのバッテリージャンプ。

作業を終え、お客さんを見送ると辺りは人っ子一人いない静粛の闇に包まれている。付近にある民家の明かりは全て消え、規則的にある街灯のみが煌々と地面を照らしていた。ちょっと怖いかも。時間を見ると午前3時を過ぎたあたりだったので、流石に繁華街でもなければフラフラしている人はいないでしょう。声が響くので心もち小さな声で終了報告をしていると、こちらに向かっているであろう自転車の影が遠い街灯に照らされたのが見えた。電話を終えると、その自転車の人が何か喋ってるのか歌っているのか、よく分からないないがなんか声が聞こえてくる。そして声のトーンから女性である事が分かった。どんどん近付いてくる自転車の女性。声に抑揚があり音階もあるので歌を歌っている模様。でも、酔っ払ってご機嫌と言う感じには聞こえない。

バイクの所でぐずぐずしていると自転車の女性が直ぐ近くまで来ていた。暗がりで僕の存在に気付いてなかったのか、荷箱の蓋を閉めた途端に歌うのをやめてしまった。なんとなく申し訳ない様な気分になっていそいそと帰り自宅を始めると、僕の真横で自転車の女性が突然「恨みまあああぁぁぁぁぁっすううううぅぅぅぅ」と言った。

ビビった 正直ビビった まじビビった。

何なんだこの女の人はとジロリと見やると、陶酔した表情と空を見つめる虚ろな瞳で「恨みまあああぁぁぁぁぁっすううううぅぅぅぅ あんたのぉことぉぉ 死ぬまでええぇぇ」と続けた。

自転車の女性はイヤフォンをしていたので、恐らく中島みゆきの「うらみ・ます」を聞いていたと思われます。それはそれでいいとして、でもですね、おねいさんまじ怖いってマジで。深夜の墓地で声を震わせてその歌の熱唱は。

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