
朝、アイシスのジャンプで到着した場所は以前来たことがあるマンション。そして該当車両が止まっている場所もその時の記憶の場所。住所もお客さんの名前も車種も忘れていましたが、現場に来て一気に記憶が戻ってきた。僕の記憶に間違がなければお客さんは奥様思いの柔和な方。お歳は僕の父親よりも少し上位の印象が残っています。
前回同様アイシスはボンネットが開けられている。お客さんに連絡しながらバッテリーを見てみると、【21年9月××日交換】と書いてあった。記憶を辿ると確かにその位の時期にお伺いした気がする。前回は4年使用バッテリーの完全放電だったので、その後直ぐに交換をされいたようです。
「朝からスミマセンね、女房を病院に送ろうと思ったらバッテリーが上がってました。昨夜、鍵を抜き忘れてしまったので原因はそれだと思います」電圧を測ると9v少々だったので、お客さんが言われた事が原因で間違いなさそうです。早速、ブースターを繋いでエンジン始動、発生電圧も安定しているので走行充電で回復すると思われます。
書類にサインを頂き、お暇しようとしたところ、お客さんはポケットから小銭入れを出されて「どうもありがとうございました、こちらをどうぞ」と僕に差し出した。コーヒーでも飲んで下さいと小銭を頂くことはあれど、小銭入れ毎貰うなんて想像すらしたことがない。え! あ! とか言っているとお客さんは「はい、どうぞ」と僕の手を掴み小銭入れを握らせた。あわあわわと動揺していたが小銭入れを握って全てを理解。お客さんが常々使っているお金の入った小銭入れを僕に渡されたのではなく、新品の小銭入れを僕にくれたのでした。まぁ、普通に考えればそうなんですが、お客さんが徐ろにズボンのポッケから取り出したので勘違いしてしまいました。
奥さんを乗せて病院に向かうお客さんを見送りながら「それにしても随分と素っ頓狂な勘違いをしたもんだ」とあまりの恥ずかしさに一人身悶えしたのでした。
