
夕方、茨城県某所よりジャガーS-TYPEの解錠依頼。車は多いが流れの良い常磐道を黙々と北上し千代田石岡まで。
陽もとっぷりと暮れた一般道を、これまた坦々と走り続ける。こう言う街灯の少ない場所では歩行者に細心の注意を払わないと危険。時に対向車のヘッドライトにその姿がかき消され全く見えなくなることがある。反射素材を付けるのが難しいスーツの方などは直前まで認識出来ない事も。特に対向車や後続車が高出力バルブやHID等で、その上光軸が狂っている場合は本当にやヴぁい。ハイビームを直視するのと変わらないのです。現場に向かう道すがら後ろにいたヴェルファイアの左ヘッドライトが正にその状態でした。完全に光軸が狂って上を向いていて僕のミラーを猛烈に照らしてくる。先を急いでいたけど何キロもその状態が続いていたので、いい加減こちらが堪りません。一旦道幅の広いところでハザードを点灯し停車。通り過ぎるヴェルファイアを見ると左バンパーがガムテープで止めてあった。接触事故か何かで光軸が狂ったのでしょうが、こちらは目が痛くてかないませんよと独り言ちた。
現場は海まで10分程の住宅街。一軒の敷地が広く畑も多い。街灯は無くエンジンを止めると自分の足元さえも見えなくなった。荷箱を開けてライトを取り出していると近くから「ホー ホー 」とフクロウの鳴き声が聞こえてくる。何も見えない中でポツンと佇む僕は、なんと小さな存在なんだろう。そう思わずにはいられない程の闇がそこにはあった。
ジャガーのアブロイキーを解錠し現場を後に。その後ひたすらきた道を引き返し、高速に乗って直ぐの千代田パーキングに入りやっと一息。トイレを済ませて併設されているコンビニに入った。取り敢えずコーヒーでも飲もうかと店内をうろつくと、目に飛び込んできたのはただならぬ大きさのプリン。これをプリンと言っていいのだろうか?容量は485gととんでもなくデカすぎる。取り敢えず喰ってやるぜ!と意気込んで買っはいいものの、いざ食べるぞとなったら完食出来る気が全くしなくて、しげしげと持ち帰ってしまった小さな存在の僕でした。
