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ザクっとな

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スバル・プレオの解錠を終え、少し移動してから終了報告をしていると、何やら木のようなモノが頭上にあるのが視界に入ってきた。電話をしながら頭を起こして上を見ようとした時、ザクっという音と共に後頭部へ何かが刺さり激痛が走った。「うっ!」とか一瞬呻いてしまいましたがアシスタントの方には聞こえなかったようです。反射的に頭を前に傾けると、刺さったモノは一瞬後頭部に付いてきたが、「ピン!」という音なのか感覚なのか判らないのと共に後頭部から離れた。な~んか昔もこんな事があったような気がするなと振り返ると、そこには人の背丈よりも高いウチワサボテンが僕に覆い被さるように立っていた。「もぉ痛いなー」と自分が悪いのを棚に上げサボテンに文句を言いながら後頭部を触ると、刺が一本刺さっていた。恐る恐るその刺を抜き、改めてサボテンを見やるとその巨大さに少々驚いた。「ここまで大きくなるのには何年くらいかかるのだろう?」痛みも忘れてマジマジと眺め、僕の掌より大きな葉?を暫し観察した。

サボテンを観察しているうちに一つ妙な事に気付いた。その極太の幹は朽ちかけ倒壊寸前の空き家の敷地内から伸びている筈なのに、塀の内側に幹があるように見えないのです。あれ?どうなってるのだろう??と思って幹とブロック塀の境目をみてビックリ。なんとサボテンはブロック塀の穴から生えていたのです。どうしてこうなったかさっぱり分かりませんが、サボテンの強靭な生命力が成し得た技だという事だけは理解できます。サボテンは育てるのが難しいと聞きますが、これを見る限り全く当てはまりません。雨風日光上等!かかってこいや!!の根性サボテン。思わず謝ってしまいたくなるくらいの出で立ちです。

まだ少しチクチクする後頭部を撫ぜながら、植物の生命力の強さを身を持って感じた梅雨の一時です。

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