
日も暮れた頃、サーブ・9-3カブリオレの解錠依頼で千葉県某所まで。
現場でお待ちのお客さんは女性の方。話しをお伺いすると、助手席に置いたバックの中にある書類を探していた時、手に握ったキーが邪魔でついついイグニッションに挿してしまったのがインロックの原因との事。サーブのイグニッション・スイッチはちょいと変わった場所にあります。それはセンターコンソールのシフトレバー下あたり。なぜそんな場所に? これに関してはJ隊員の日記に書いてありますので、お手数ですがそちらをお読み下さい。
サーブと言えば、僕が解錠したことがあるのはちょいと古めの900Sを数台のみ。鍵の種類は新旧で内溝と外溝の2種類。今回の9-3は最近の車種なので以前のとは少し違う内溝の鍵でした。とは言うものの解錠は速やかに完了です。
初めてサーブ・900Sの内溝を解錠したのは助人を始めて間もない頃。現場で初見の鍵穴は普通と違う方向を向いていた。当時、知識も乏しかったのでてっきりこう言うモノだと思い込み作業を始めるが、途中で何かがオカシイと気付き始める。作業中どうにも釈然としないので、自宅で子供の世話に追われるお客さんの手が空くのを待って確認をお願いすると、通常の鍵穴とは違う方向を向いてるらしく、そして何故そうなっているのか理由が分からないとの事。一応仕事中の旦那さんに聞いて頂いたところ判明したのが多重ロック機能。それは通常のロックをかけた上で更にかけるロックで、リモコン等の無線によるロック解除が出来なくなる機能らしい。お国が変われば考え方も変わる。悪意への対抗策が鍵であるなら、その鍵の考え方の礎にはその国独特の事情が反映されて然るべき。サーブの多重ロックも理由があるのだ! そう考えながら鍵穴を覗き続けたあの夏の日。大量の汗をかいてシオシオに萎びたのが思い出されます。
あれから数年。僕は果たして成長出来ているのだろうか?? 走り去る9-3を見送りながら、薄ぼんやりとそんな事を考えたのでした。
