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思い込みは危険

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夕方、都下某所よりBMW・335iのトランク・インロック。他の業者さんがドアを開けたが車内からトランクが開かず、鍵穴は下向きで対応出来ないとの事での依頼。夕方のラッシュ時間と重なったので激混みの高速に乗り現場へ向かった。

335iはハードトップカブリオレで一見普通の乗用車に見えますが、スイッチ一つでオープンになります。このトランクが逆に開いて屋根が持ち上がり、リアウインドーと屋根が上手い事折り畳まれて仕舞い込まれる、このトランスフォームな感じが心のアチラコチラを激しくくすぐって止みません。そんな事を考えていると現場へ到着。お客さんと合流後作業の準備を始めると、ちょいと鍵穴が今までのパターンと違う雰囲気に気付いた。135iと似ているけど新しい335iは微妙に違う。以前より難しくなっているのは間違いない。セキュリティーは日進月歩、どんどん強固になって行くのが正常進化。初見で僕等が苦しむのは当然と言えば当然の事なのかもしれません。そう言っていながらもナントカカントカ10分程でトランクのシリンダーを解錠し回す事が出来た。ところがトランクは開いたように見せかけて完全に開いてはくれなかった。開かない…でも超難解な原因で開かないとは思えなかったので一つ一つ確認をしてみる事に。「これがこうだからああなってこうなる筈」 開かない。「これがこうだからああなってこうなると思うけど今どうなってる」 そうなっている。「これがこうだからああなってそうなったのでこうしたらどうだろう」 ガチャリ 開いた。

経験則だけに頼ると過去に囚われてそこから抜け出せられなくなる事があります。その思い込みさえなければ解決できるのに、思い込んだが為にハマっては元も子もありません。分かっていてもこれが現場だと結構難しかったりするのが正直なところです。自分で掘った穴に自ら落ちて「ヒドイ目にあった」等と宣うのは恥ずかし過ぎます。そうならない為にも日頃から脳を柔らかくする努力が必要だと、そう思った師走の夜でした。

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