
BMW・X1の解錠後、全ての手続きを終えると、お客さんがボソっと僕に言われた。「いや~実はね、この閉じ込みは僕がやったんじゃないんですよ、嫁がやったんですよ」背を丸めちょっと声を潜めてます。「嫁がね、ここの幼稚園に子供を送りに来て閉じ込んじゃったんですね」とお客さんは更に声を小さくされた。そう言われると確かにX1が停めてある場所は幼稚園の目の前でした。「でね、嫁が酷いんですよ全く。インロックした事を僕に一切言わないで車が壊れて動かせないって電話してきたんですよ。僕は最寄駅で電車に乗ろうとしていた時だったのですが取りあえず車の所まできてみたんですね。そうしたら嫁がいないんですわ。 あれ?どこいった??と携帯に電話してみたら今度は電話にでない。で、何事か!と何度も携帯にかけてやっと出たと思ったら電車に乗ってるんですよ。そして”私はこのまま出勤するから鍵の閉じ込みは何とかして”って。全く酷いと思いませんか僕も出勤しなきゃいけないのに」とここでお客さんは顔を上げて辺りを見回した。周りのあちらこちらでは子供を送ってきたお母さん達が立ち話に花を咲かせている。その中の何人かとは知り合いらしく会釈をしていた。「あぁ…嫁さんの友達に悪口言ってるの聞かれると後で面倒な事になりそうですわw と言う訳なんですよ今回の閉じ込みは。開けて貰って愚痴まで聞いて貰ってスミマセンでした。じゃ僕も出勤するとします」と車に乗り込もうとした時、一人のお母さんが「故障はもう直ったんですか?」とお客さんへ声をかけていた。
X1の窓を開け手招きして僕を呼ぶお客さん。そして切ったばかりの携帯を僕の方へ向け、「今嫁に文句を言ったらですね、”メカニカル・トラブルだろうがヒューマン・エラーだろうが、正常に使えない状態の機械は壊れてるのです。なので私が言ったことは間違いではありません”と言ってましたよw」と大笑いされた。
確かに間違いではないですよね。 でも… 日本語は難しいですねぇ。
