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居眠り

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深夜、栃木県某所からの依頼を終えて東北道を走っていると、ガラガラの3車線の第2レーンを走るワンボックスが前方に見えた。近付くにつれワンボックスの速度が著しく遅い事に気付く。制限速度で走る僕が感じた前車の速度は凡そ70km/h。ガラ空きの高速で真ん中車線を走るにはちょいと遅すぎる感じがする。適度に近付いたところで僕は追い越し車線へ車線変更。すると、僕と同時のタイミングで前のワンボックスはウインカーも出さずに追い越し車線へ移って来た。思わずブレーキをかけ減速した。僕とワンボックスしか走っていない状態で進路を塞がれるって事は嫌がらせか?? と一瞬考えたが、その後ワンボックスはふらふらと走行車線へ戻って行って、更にそのまま左の路肩まで行ってしまった。

「触らぬ神に祟りなし、触った神から祟りがあっても、神様を恨むのはお門違い」昔、友人が言っていた事を思い出しながら通り過ぎようかとも思ったが、危ない走りなのでやはり気にはなる。恐る恐るワンボックスに近付き運転席を覗き込むと、そこにはハンドルを抱きかかえるようにしているドライバーのおっちゃんがいた。下唇を突き出し眉を吊り上げ睡魔と闘っているような顔をしているが、どう見ても9割がた瞼は閉じていた。完全に寝ているように見えたので僕はクラクションを鳴らしてみた。するとおっちゃんは一瞬ビクッとしてゆっくりとこちらを向き瞼を開けた。自分の現状を把握するまで少し時間がかかったようだが、一応覚醒したような顔になり、キョロキョロと辺りを見回し始めた。それを確認して僕は制限速度迄加速しワンボックスから遠ざかった。

引き続き、他の車が殆ど無い状態の高速を一人で直走っていると、ミラー越しに追い越し車線を結構な速度で走ってくる車が見えた。「飛ばしているなぁ」とこちらが身構えていると、かなりの速度差で右から抜かれる。抜かれ際に車種を確認すると、それはさっき居眠り運転をしていたワンボックスだった。ついさっきまで居眠りしていたのに、あんな速度で大丈夫か? と小さくなる後ろ姿を目で追っていると、突然脈絡のないところでブレーキランプが点き、さっきまでの勢いが一気になくなった。そしてふらふらと左車線へ流れていき、たまたまあったサービスエリアへそのまま吸い込まれて行ったのでした。脈絡のない所でブレーキランプが点いたのは、どうやら右のガードレールに接触したからのようです。ウインカーらしきプラスチックパーツが散乱してました。

丁度良い塩梅で高速道路に配置されているPAとSA。疲れたり眠い時には迷わず寄って、一休みするのが最良の判断かと思います。

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