
埼玉県某所でVW・GOLFの解錠を終えての帰り道。高速へ通じる国道へ出るため、入り組んだ住宅街を抜けていると、いつしか辺りは長閑な風景へ変わっていた。垣根で区切られた畑の殆どは、キレイに耕され土がむき出しになっていた。今年はどんな作物が作られていたのだろうか?ぼんやりとそんな事を考えゆっくりとバイクを走らせた。
車がすれ違うのが困難な道幅の農道は、畑からはみ出た土で更に狭くなったように見え、自転車や歩行者がいた場合は最徐行が必要です。そうこうしていると前から自転車のお婆ちゃんがやってきた。かなり速度がゆっくりしていたのでこちらへ近付くまでの距離がありましたが、僕は早目に停車してお婆ちゃんが通り過ぎるのを待つ事に。ニコニコしながらこちらへ近付くお婆ちゃん。目の前まで来ると「あいスミマセンね、お待たせしました」と言われ、通り過ぎる時には「今日はいい天気ですね、それではさようなら」と言われた。僕は振り返りながらお婆ちゃんに「さようなら」と返した。ちょっとの間、ミラーでお婆ちゃんの後ろ姿を追った後、バイクを発進させようかと思ったら今度はカブに乗ったお爺ちゃんがやってきた。停まっていたついでなのでそのままお爺ちゃんが通り過ぎるのを待つ事にした。パスパスパスとマフラーのどこかから排気漏れをしてる音がするカブはゆっくりと近付いてくる。じーっと見ているのも失礼かと思いちょっと視線を落としていると、お爺ちゃんが通り過ぎ様に「こんにちは」と言った。僕も慌てて振り返り「こんにちは」と言うと、後姿のお爺ちゃんはコクリと頷いた。
知らない人に声をかけるのがはばかられる昨今。自然と挨拶を交わす環境って素晴らしいんだなぁとシミジミ思いました。
