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プラグのメンテナンス

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先日の事。ホンダ・VTR1000Fのバッテリー上がりで現場に到着すると、お客さんは点火プラグを外されていた。始動に失敗してカブったのかな?と考えながらジャンプ作業の準備。ブースターを持ってVTR1000Fへ近付くとお客さんがワイヤーブラシでプラグを磨いていた。あぁ!そのプラグは磨いてはいけないプラグです!と言おうと思ったが既にプラグはピカピカに輝いていた。国内仕様のVTR1000Fの標準プラグはDPR8EVX-9で白金プラグになります。この白金プラグと言うのは、電極消耗を抑える為、中心電極や外側電極をプラチナでコーティングしてあるんですね。なのでワイヤーブラシ等でゴシゴシ磨いてしまうとプラチナが取れてしまって一気に消耗してしまう事があります。往々にして白金プラグの電極は極細ですので、コーティングが取れると凄まじい勢いで中心電極が消失していきます。

NGKのプラグはハイフンより右の数字がプラグギャップを表しますので、VTR1000Fの場合は、9=0.9mmがプラグギャップになります。確認の為プラグをお借りして先端を見てみると、3mm程の隙間が開いているように見えました。お客さんにプラグの事を聞いてみると既に何度か磨いた事があるとの事。今までは始動に失敗してもカブったプラグを磨くと何とか再始動出来ていたが、今日はいくら磨いてもエンジンが始動せずバッテリーが上がってしまったらしい。今回始動困難に陥った原因は、このプラグの消耗にあるかと思われます。幸いにも未使用プラグをお持ちでしたので、そちらを装着してブースターを繋ぐと一瞬でエンジンがかかり発生電圧等他に問題はありませんでした。他に故障個所が無かったのは幸いです。

日々進化を続けている点火装置。今まで当たり前だった、イグニッションコイル→ハイテンションコード→プラグキャップ→プラグの組み合わせも、最近ではダイレクトイグニッションと言われる、イグニッションコイルが個々のプラグキャップに組み込まれたタイプになってきています。ディストリビューターやハイテンションコードを介さないので伝達ロスの少ないより強力な点火が可能となりました。

常時は存在すら忘れてしまう点火プラグ。気が付くと結構な距離を走っている事も少なくありません。「最近なんとなく調子が悪いなぁ?」という方はエアクリーナーと共に点検してみてはいかがでしょうか?

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