
某カー用品店からセドリックの解錠依頼を頂き現場でお客さんをお待ちしていると、隣に停めてある車の下に猫がいる事に気付いた。僕から見えるその後ろ姿は車止めを枕にして横たわり、超リラックス状態。爆睡でもしているのだろうか??全く動く気配がない。
猫に気付いて暫く、隣の車のオーナーさんが戻ってきた。流石にエンジンをかけると猫は逃げるだろうと思ったが、エンジンをかけるどころが車が発進しても耳を少し動かすだけでそれ以外の反応が全く無かった。何と言う肝っ玉と言うか無神経さ加減。体躯も大きく尻尾も太いが、どうやら神経も図太い模様、俄然興味が湧いてきた。それから暫し寝そべる猫の後姿を眺めていたが、引っ切り無しに車が行きかい結構な騒音もある駐車場で、合いも変わらず動く気配と言うか反応らしい反応がなかった。前に停まっていた車が出て行って数分、隣のスペースに車が入ってきた。先程の様子からすると猫は今回も無反応??動向に注視していると案の定、バックで入ってきた車が車止めにタイヤを接触させて停まっても、耳をクルっと回しただけの希薄な反応だった。自分のいる位置が完璧に安全と理解しているから無反応なのだろう。それにしてもどっしりとし過ぎじゃないかと。
そんなこんなで暫く離れた場所から観察しているとお客さんが到着。解錠は速やかに完了しセドリックをお見送りした。
仕事が終わったので先程から俄然気になっている猫の所へ行き、目の前にしゃがみ込んでみる。すると人の気配を感じたのか耳を動かし薄目を開けた。そしてこちらを一瞥した後、伸びをしながら大きな欠伸をした。起きたのか?と手を猫の前に持って行ってみると、首を伸ばしクンカクンカと人差し指の匂いを嗅いだ。態度はふてぶてしいが意外とフレンドリーな奴なのかもと思った瞬間、ゆっくりとだが結構な力加減で僕の人差し指をガブリと咬んだ。
何か所か穴が開いて血が溢れる人差し指を見詰めながら「痛たたた…」と涙目な僕。それとは裏腹に猫は相も変わらず何事もなかったかの様に車止めの枕で横になっていた。触った神から祟りがあっても致し方なしですね、っと言っても触ってないんですけど。
