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実は必須な標準装備

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ホンダ・フォルツァのバッテリー上がり。お客さんに状況をお聞きしながらセンタースタンドをかけようとしたところ、なんとセンタースタンドが取り外されていました。

フォルツァ等のスクーターで多く採用されている遠心クラッチは、その名の通りエンジン回転が上がる事によってクラッチが繋がる仕組みになっています。ですので所謂ニュートラルポジションと言うのが存在せず、アイドリング位のエンジン回転が唯一のニュートラル状態になります。そう言う仕組み故、遠心クラッチ+CVTを採用しているスクーターには必ずセンタースタンドが標準で装備されています。停止状態でエンジン回転を上げなければならない時には、必ずリアタイアを浮かせないといけません、じゃないと走り出しちゃいますから。それ以外の安全装置として、リアブレーキレバーを握らないとセルスターターが機能しないのと、サイドスタンドを出した状態では点火がカットされセルスターターも機能しないと言うのがあります。全て意図せぬ暴走を起こさない為のシステムになっています。

サイドスタンドのあるスクーターの場合、車体に跨ってからサイドスタンドを払いリアブレーキレバーをいっぱいに握る、そしてセルボタンを押してエンジンがかかったらそのまま走行、というパターンが多くのオーナーさんの始動方法かと思われます。ですので普段はセンタースタンドを使う事は殆ど無く、その存在自体が意識される事もありません。でもローダウンしている車体に関してはネガティブな面として捉えられる事が少なくありません。なんでかと申しますと、コーナー等で車体を傾けた時にセンタースタンドが地面に接触し、転倒してしまう危険があるからなんですね。その他には、車体が低くなった事でセンタースタンドの支点が作用点と水平に近くなり、力点にかける力が超膨大になってしまいます。この場合、大人の男性でもセンタースタンドがけに相当慣れているか、または腰の強い力のある人でないと一人でかけるのは難しくなります。その為、車高を低くした場合、センタースタンドが危険だし使えないモノとして外してしまう方がいます。あと見た目的にスマートじゃないからと言う理由もあったり。

そんな使用頻度の少ない、時に邪魔者扱いされてしまうセンタースタンドですが、スクーターのバッテリー上がりではそれが無いと作業がとても大変になります。今回は幸いにも電圧低下が少なかった為、ブースターを繋いで暫く時間を置くと自力始動が可能な程電圧が回復しました。お客さんにはいついも通りのエンジン始動でそのままバイク屋さんへ向かって頂きました。

日頃は影の薄いセンタースタンドですが、実はとてもとても有用な縁の下の力持ち装備であります。

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