
鉾田市からジャガー・Sタイプの解錠依頼。常磐道を下りてから約40km程の下道を走り現場へ。
閉じ込んでしまった場所は海に程近い釣具屋さん。なんとか日が暮れて寒くなる前に到着する事ができたが、距離が距離だけに出動から1時間半強かかっている。お店の前のベンチに腰かけていたお客さんは流石に待ちくたびれてしまっていた。遅くなった事をお詫びしながら早速作業に取りかかろうかと、アブロイキーの専用工具を鍵穴に挿し込むと、あれ??なぜだか全く入って行かない。何度も確認しながら挿し込んでみるが、やはり入り口付近で塞がれたように入って行く気配がない。工具は無理に力を入れれば入ると言うモノでもなく、ましてそんな雑に扱える筈もない。それに少し引っかかっていると言う感じではなく、そこが突当りみたいな感触。何かが詰め込まれているのではないか…?と嫌な予感が薄らと過った。兎にも角にも現状確認の必要があるので鍵穴のシャッターを開き中を覗いてみる。すると中に何かが詰め込まれている事もなく、一番奥までスコーンっと覗けるキレイな状態。なぜこのクリアな視界で工具が入って行かないのか??どこかに異常がないかと目を凝らすと…原因判明。中の部品が本来あるべき位置からクルリとズレていたが為に工具が入って行かなかった模様です、それも三つも。原因が分かってホッと一安心、取りあえずは部品を本来の位置に戻すべくピックで触ってみるが、なぜだかピクリとも動かずまたもや嫌な予感が脳裏を過った。
鍵穴と言う限られたスペースで出来る事は限られています。その限られた中で僕らは解錠を行うのですが、鍵穴の奥に異常があった場合の解決方法は基本想定していません。想定外の事態に陥った際、それを乗り越えて解決に至るには、過去の経験と記憶がモノを言う訳なんです。な~んて偉そうな事を書いてますが、実は半年ほど前にも同じような状態になっているジャガーを解錠していたんです。直ぐ気付けよ!って話ではありますが、目で見て確認するまですっかり忘れてました。と言う事でその事を思い出しながら秘伝のタレを注入、無事問題解決。その勢いでアブロイキーも瞬時に解錠です。
以前同じような状態になっていたジャガーのお客さんと、今回のお客さんで共通しているのが、海にや川へ良く行く事。リモコンがあるのに鍵で開け閉めするのは現実的ではないので、メカニカルキーを使うかどうかは一先ず置いといて、海や川に行くって所に、今回のようなアブロイキーの構造上発生しうる、特有のトラブル要因があるのかもしれません。考えられるのはやはり潮と砂と風。それに走行の微振動が加わる事で発生するのではないかと想像します。
滅多にある事ではありませんが次は直ぐに気付けるように脳内メモメモ。
