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発覚するトラブル その4

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6/18の数日後。アリオンのドアが開かなくなったので何とかして欲しいとのご依頼。

「私のね、姉と母の具合が悪かったので田舎へ看病に行っていたのよ、半年くらい」 そう言われるお客さんは60代のご婦人。「半年振りに帰ってきて車に乗ろうと思ったら何故かドアが開かないのよ?予備のキーも試したけど駄目なの。トランクは開くんだけどどうしてなんでしょう??」鍵をお借りしてドアの鍵穴を回してみたが、施錠方向は回るのに何故だか解錠方向だけが回り切らない。電気的なスイッチが入る辺りまでは回るのですが、そこでグニョっと言う感触と共に止められ先へ進まない。本来はそれ以上回って物理的に解錠される筈なんですが、どうにもこうにも回り切らないのでロックが解除されない状態です。一応ピッキングも試みてみましたが、鍵で回すのと何ら変わりのない手応えだった。

半年乗っていないとなるとバッテリー上がりの可能性があるので、電圧を測るべくちょっと変わった方法でボンネットを開けた。「どう??バッテリーが上がってる?乗ってなかったらねぇ…」そう言われるお客さんが見詰めるなか、バッテリーに当てたテスターが示した電圧は4v。やはり…と思いながらもブースターを繋ぐと、今まで沈黙を守ってきたリモコンがピピッと反応、やっとこさガチャリとロックが解除されました。

トラブル原因はバッテリー上がりで間違いありませんが、鍵に問題がない訳ではありません。確認の為、今一度ドアに鍵を差し込んで回してみると、先程までグニョって手応えで回らなかった解錠方向も、何故だかスコスコ回るようになっていて普通の状態。何だかちょっと納得出来なかったのでブースターを外して施錠解錠をやってみたが、さっきまでのグニョ感は完全に消失し直ったような感触。これは長らくメカニカルキーを使っていなかったが為に発生した一過性の不具合だったのだろうか?

前回交換から4年経過と、今回の完全放電を踏まえると、どうしてもバッテリー交換の必要がある。それに今となっては直ったような感じではありますが、不具合のあったドアキーの事も含めてディーラーさんでの点検を推奨させて頂いた。「これからは半年も乗らないなんて事はないから、この際色々としっかり診て貰うわー」 そう言ってお客さんは車に乗り込んだ。

駐車場から出る直前 「姉は今年の2月、母は今月に亡くなったの。だからもう田舎へ行く事も少なくなる。来月、母の四十九日があるんだけど車でのんびり行ってくるつもりよ」と言われたお客さんの笑顔は少し寂しそうだった。

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