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男前を演じたい時

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陽も沈んだ頃、久喜市より2012年ホンダ・N-BOX+の解錠依頼。閉じ込んでから随分と時間が経っているとの前情報があったので、防寒もそこそこで高速に乗った。

現場の大きな公園駐車場にはN-BOX+だけがぽつねんと停まっていた。結構冷えてきていたので急いで作業の準備をしていると「さっきの人、この車は今までのとは違う難しい鍵が付いていると言っていたけどそうなの?」とお客さんから突然の質問。インロックしてから随分と時間が経っていた理由は二番手の出動だったからのようです。で鍵の事なんですが、今年モデルから今までの内溝とは違う鍵に変わったんですね、N-BOX。旧来の日常使用に耐えうるヘビーデューティーなメカキーとは一線を画し、あくまで緊急用としての存在に徹した超省スペース的なモノに変わっています、鍵・錠前共々。なので色々な意味で解錠する側にとって高難易度になっていると言えなくもありません。「前の人は2時間位頑張ってくれていたけど駄目だったみたい…お兄さんはこの車を開けられます?」と不安そうなお客さんへ「奥様ご安心ください、必ず開けますので」と大見得を言い放った僕は、薄暗さで良い塩梅な補正が入り、かなり男前だったと思われます。

安心して頂く為とは言え自信満々な事を宣ってしまった。ついつい自分を追いつめて気持ちは激しく焦り出すのですが、でもこう言う時こそセオリーを遵守するに限ります。手順に沿いながらも固定観念に囚われず一つ一つを読み解いていく。すると予想よりも早く、数分で錠前が降参しかけているのが伝わってきた。ここまで来ると後は鍵の秘密をゴニョゴニョすれば、クルリと錠前は回りロックが解除されるのでした。

これから少しずつ増えてくるであろうN-BOXのインロック。今回あるパターンを発見したような気がするので、もう少し突き詰めた研究をして今後の糧にしたいと思います。

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