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押してみたい衝動と恐怖

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自動車修理工場さんからボルボ・850の解錠依頼。

早朝、お客さん自ら工場指定の駐車場にボルボを停めて、鍵を工場のポスト(壁に穴を開けて作られている)へ入れておく手筈でしたが、伝言がどこかで本来の意味から変わってしまい、お客さんは車を停めた後、グローブボックスに鍵を入れてインロックしておけば良いと思っていた。

工場の方は出社後、ボルボが停まっているのを確認した後、ポストに入れられている筈の鍵を探すが見付からない。社内を従業員総出で探しまくったが結局は発見出来ず。もう紛失してしまったとしか考えられない。一応確認の為、何時頃鍵をポストに入れたかを電話でお客さんに聞いてみると「あれ?グローブボックスの中に入れてインロックして置くんじゃなかったの?」と。「それを聞いて全員が膝カックンになってましたよ(笑)」と笑いながら教えてくれました。

一頻り経緯をお聞きした後ボルボを解錠。その後世間話をしていると、隣に停めてある、これまた修理待ちらしい白いポルシェ・カイエンの前輪に変形を発見。あの歪んで見える部分は何だろう?と近付いてみると、蚊に喰われたようにぷっくりと膨れている所があるじゃないですか! 凄い膨らみでビックリしたので工場の方に聞いてみると「あっ!これが原因だったのか!? いやねこの車、高速走行中に後輪がバーストして入庫になったんですよ」と後ろを指差す。その先にあったのは、フェンダーやタイヤハウスが派手に変形し、黒いゴムが大量にこびり付いてる無残な姿が…「バーストの原因はこれかもしれないなぁ…?」と工場の方は腕を組んでカイエンのタイヤを暫し見詰めていたのでした。

製造上の問題なのか運用上の問題なのか僕には分かりませんが、ただぷっくり膨れた部分を押してみたい衝動だけは半端なかったです。でも万が一、押した瞬間にバーストでもしたらと考えると、色んな意味で背筋が薄ら寒くなったのは気温のせいだけではありません。

高速走行中のバーストは自分の命どころか他の方の命にも係わります。年末の帰省で車を使われる予定の方、タイヤの点検&交換で事故を未然に防ぎましょう!

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