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雪の夜に思い出す人

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大雪に見舞われた14日、東京は道路も鉄道も混乱を極めました。その影響は深夜にまで及び、走れなくなったり事故の為に停まっている車で環七は延々と大渋滞。そんな何キロにも渡る絶望が続く道をトボトボ歩いていると、ある女性の事を思い出します。仮にその方をうさぎさんとしましょう。

助人を始めた翌年の冬、その日も一昨日のような大雪でした。出来る事の限界を越えてしまい色々と複雑な思いがだけが胸の内を覆い尽くします。無理なモノは無理で仕方がない、為す術なしも仕方がなかった。ただ「でも」と言う毒にも薬にもならない自問だけは延々と続いた。

勢いに任せて飛び出して行った迄は良かったモノの、結局何も解決せず無駄に時間を消費させてしまった。勢いに後悔はないが時間を無駄に使わせてしまった事には激しい自責の念があります。そんな複雑な思いを胸に、乗り捨てられた車が続く道をうさぎさんと二人、4個の足跡を残しながら黙々と歩いた。

時折チェーンを巻いた車が通り過ぎる以外は無音の中、ふと気が付くと大雪を降らせた雪雲は通り過ぎ、洗濯されたかのようにキレイな星空が広がっていた。思わず立ち止まって空を見上げた僕を振り返り、優しい顔のうさぎさんは一言。

「もう大丈夫ですよ」

雪が降った日の夜、どうしても彼女の事を思い出してしまうのです。

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