
深夜、VW・シャランの二番手出動の依頼。現行シャランのキーシリンダーには複数のギミックが組み込まれており難易度が上がっています。一見前と同じように見えるのですが実は結構違うのです。
日付が変わる前に現場へ到着すると、一番手の業者さんが撤収準備をしていた。一言二言の挨拶交わした後、早速シャランを見てみると、右ドアが塀にピッタリ寄せられていた。難作業の予感がヒシヒシと伝わる状態です。塀は二重と言うか二枚並んでおり、一番外側のフェンスが1m40位の高さがあり、それから30cm程の間隔を開けて、シャランのドアノブ下20cm迄の低い塀があります。ドアと塀の間はギリギリでその隙間には入れません。姿勢を確保するにはフェンスと塀の隙間に入るのが一番ですが如何せん狭い。取りあえず大股を開いて腰を落としたアホの坂田スタイルで隙間へ入ると、丁度鍵穴が顎の辺りにくる。結構辛そうだがその体勢で解錠を試みる事に。
一番手の業者さんとお客さんはシャランの前で作業を見守っている。「行けそうですか?」との質問には「必ず開けますのでご安心を、でも少しお時間がかかります」と大見得を切ってナーバスになるくらい自分にプレッシャー。大きな深呼吸をしてから鍵穴を覗いた。
作業を始めて10分も過ぎ、足も腰も腕も肩も痛くなった頃やっと解錠に成功。コクっと物理的なロック解除音と共に室内灯が点灯しますが、まだこれで終わりではありません。VWはキーシリンダーからロックを解除しても開くのはそのドアだけ、全てのロックが解除される訳ではないからです。と言う訳で続いて右ドアの僅かな隙間から孫の手を入れてバックを手繰り寄せ、狭い隙間からリモコンを取り出しこれで本当の作業完了です。
物理的作業の困難さ+Newシリンダーの組み合わせ難易度は高かったのですが、何故その辛い方法をわざわざ選択するのか?他にもっと楽な体勢の術を持っているだろう?と問われた時、答えは意外と簡単です。それは単に好きだからです。ストイックとかじゃないです、好きなんです。
