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夜の果てへの旅

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日付が変わって間もなく、福島県郡山市のちょっと手前からメルセデス・ML320の解錠依頼を頂いた。現場まで200kmを優に越える距離、気合を入れて高速に乗った。

ノンストップで走り続けて現場へ到着。お客さんへ電話をかけながらMLの右ドアを見てみると、そこに鍵穴は無かった。左ハンドル車かな?と反対に回ってみるがそちらにも鍵穴が無かった。おかしいゾ?と車内をライトで照らしてみるとハンドルは右側にあった。鍵穴を見落とすなんて珍しい、深夜の長距離で目が疲れたかなと思いながらも、なんとなく釈然としない気持ちで再度右側に回ると、やっぱり鍵穴が無かった。おかしい…両ドアに鍵穴がないMLは見たことがありせん。

お客さんと合流後、一緒に車輌を隈なく探してみましたが、やはりどこにも鍵穴はないし、カバーを外すと鍵穴が出てくるって事もありません。何故に鍵穴が無いのか? 心当たりがないかお客さんへ聞いてみると、「中古で購入してから今日まで鍵穴の事を考えた事がありませんでした」との事。中古で購入って事は前のオーナーがキーシリンダーを取り外してしまった可能性が濃厚です。

鍵穴からなら直ぐにドアを開けられるのですが、それ以外の方法となると簡単にはいきません。どうアプローチしようかと考えながら窓を見ると、なななんと3~4cm程窓が開いてるではありませんか! これはラッキーとばかりに奥の手をあの手この手でゴニョゴニョと…

そんなこんなで何とかドアを開けると、今度はイグニッションに刺さっている鍵が抜けないしエンジンもかからない。バッテリーが上がってるのかも?とボンネットを開けようとしたところで原因判明、シフトレバーがパーキングではなくドライブのままだったようです。

複数のトラブルが重なって一時はどうなる事かと思いましたが、何とか解決出来た達成感を胸に日の出と共に帰路に就く。ところが、那須高原付近で前方を走っていたトラックに狸が轢かれてしまうのを目の当たりにし、晴れやかに気持ちは一瞬で吹き飛んで意気消沈です… 合掌

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