
13年振りの大雪警報が発令され、更に20年振りの大雪になるかもしれないとの予報通りの雪。バイクで走る限界を超えているので助人さんは開店休業です。この路面状況で無理しても待っているのは事故か怪我、出動出来ない今のもどかしさは路面が回復してから存分に晴らす所存でございます。
大雪と言えばで思い出すのは昔々の16年程前、当時勤めていた会社の駐車場を除雪している時の事です。建物2階から女性達のキャーキャー言う声が聞こえてきて何事かと声の方を見ると電線を小型のサルが渡ってるのです。あまりにも突飛なその情景を直ぐに理解出来ません。そんな僕らを横目にサルはキーキー鳴きながら何処かへ行ってしまった。それから30分程でサルは戻ってきて今度は駐車場の上の電線を行ったり来たり。よく見ると魚肉ソーセージを抱えてガタガタ震えています(どこかで貰ってきた模様)。都心に野生のサルがいるとは思えないしどうみても南国のサル、恐らくペットと思われます。って事は呼べば来るかな?と思い電柱に近付いて呼んでみると意外とあっさり降りてきて僕の肩に乗ったのです。「おおぉぉ!サルが肩に乗ったw」とか喜んでいると会社の女性達からも「Hさん凄~い」とか言われて調子付く。調子に乗ったついでに「○パさま、このキツネサルわたしにくださいな」とか同僚とナ○シカごっこしていると何かの拍子にサル暴走、右手を噛まれてしまう。勿論サルは逃げようとしたけど僕としてはどこの何かも分からぬ動物に噛み逃げさられるは洒落にならない。逃がしてなるものかと両手で掴むと更に噛まれまくる。結局、中指以外の右手の指関節全てを噛まれた上、親指が3cm程裂けて大出血。それでもなんとか逃がさず捕まえたサルは段ボール箱に梱包し交番へ提出。その後僕は上司に連れられ病院へ。
「恐らくペットだろうから直ぐ飼い主が見つかるでしょ」と警察で言われたが結局夜になっても連絡はなく、痛む右手を抱えながら一人薄ら寒いアパートで悶々としていた。「右手がこれなら明日からの仕事が大変だなぁ」とか考えながら見るともなしにテレビを点けてボンヤリと眺めていた。そして21時からの映画を見ようとチャンネルを変えて始まったのは「アウトブレイク」、冗談かと思った。
映画を観終わり不安が絶頂に達する青年H。正体不明のサルに噛まれ痛む手、余計な事をしなければよかったと悔やむも時既に遅し。僕の身体の中にウイルスが… いやいや現代日本でそんな訳があるわけないじゃーんとか楽観しようとするもそれを上回る不安。我慢できず医者から「呑むなよ」とキツク言われていた酒をガブ呑みして現実逃避を試みる。酒が回るに従い不安は取り除かれて行くがそれと比例して脈を打ち出す右手。段々と腫れが酷くなり終いにはパンパンに腫れ上がってしまいあまりの痛みに超悶絶。その後冷やそうが何しようが腫れは治まらず、結局酒が抜ける翌朝まで悶絶が続いたのでした。
その後どうなったかと申しますと、サル捕獲当日の深夜に飼い主から警察に届けがあったらしく僕の元へは翌朝一番に連絡がありました。そして飼い主さんからは捕獲してくれた事への並々ならぬ感謝の言葉と治療費全額の保証の申し出があり一安心です。で、サルの詳細なんですが、ペットショップで購入した個体で検疫もパスした証明書付のリスザルで全く病気の心配はないとの事でした。これを聞いてやっとアウトブレイクの呪縛から解き放たれ破傷風への注意だけになったのでした。
皆様も大雪の後の野良サルにはご注意下さい。
