
例年より気温の下がった休日の早朝、メルセデス・S350のトランク解錠依頼。
事前情報の年式では2006年位との事でしたが実車はもっと高年式です。前情報の年式だとちょいと癖のあるトランクシリンダーなので気合を入れて来ただけにホっとしたような残念なような…?少し複雑な心境になったりしました。まぁそんな僕の心理状態は置いといて、現着の連絡をして速攻でおいでになったのはTシャツ+短パン+サンダルの薄着の男性でした。ジャンバー+トレーナーでバイクに乗ると少し寒いと感じる気温なのにお客さんの服装はあまりにも軽装過ぎる。思わず「大丈夫ですか寒くありませんか?」とお聞きしたが「大丈夫です。それよりこの車を開けられますか?」と逆に質問をされてしまった。取りあえず高年式メルセデスのトランク解錠には最短でも5分は必要で平均すると10分位はかかります。なのでその旨を伝え「何か羽織ってきた方が宜しいのでは?」とお聞きするも「鍵がトランクで家に入れないんです…」との事。お客さんは少し震えているので速攻解錠を目指して作業に入った。
なんだかんだで通常より早く解錠に成功。後はシリンダーを回すだけに留めお客さんにも準備をして頂く。そして「せーの」の合図でトランクを開け早朝の街に警報を響き渡らせる。リモコンをピピっと押して車が沈黙するまでは本当に気が気ではありません。
一息ついて落ち着いたところでお客さんが教えてくれたのは、実はインロックしてから6時間以上経過している事。紆余曲折を経て時間がかかってしまったらしいのですがここでは理由を割愛します。
色々と事情があるとは思いますが「その薄着で夜を越えたのは辛くなかったですか?」と今一度聞いてみると「財布が心配だったから…」とお客さん。確かに貴重品があるなら心配かもしれないけどベンツのトランクならそこまで心配しなくても?と思った。でも支払時に大きな財布からチラリと見えた中身の厚みでその心配の意味を理解。そう、それを見て薄着で寒くても車から離れられない心理状態を納得せざるを得ないH隊員だったのでした…
