
夜、拠点より北へ130km程のところから某ドイツ車の解錠依頼。
現場到着後お客さんに話しを伺うと、最初に来た業者さんは鍵穴から1~2時間頑張ってくれたけど開けられず、次に来た業者さんは鍵穴からの解錠は試みず違う方法を選択。作業前、開かないかもしれないし傷が付くかもしれないが良いか?と言われたのでキャンセルしたとの事。という事は三番手の責任は重大です。でも解錠実績は山ほどある車種なので楽勝です位に考えてました、この時点までは…
時間は22:00を過ぎて外気温は0℃を切り、冷え切った身体で集中すると震えが大きくなります。ガタガタと手元が狂うので呼吸を整え鍵穴を覗きますが、それとは別に鍵穴の奥に何とも言えない違和感を感じます。なんか変だな?と思いながらもサクサクと解錠を進めるのですが最後の最後でなぜか回りません、それは何度やっても同じでした。時間をかけずに解錠して温かい場所に一時避難しよう等と邪な考えがありましたが、全然それどころではなくなりました。早急に回らない原因を探らなくてはなりません。
ブルブル震えながらも原因を探る事10分、やっとこ理由が判明します。それは前の業者さんが頑張って解錠を試み続けた事により、錠前の難易度が上がってしまったからでした。難易度が上がった理由を上手く伝えられるか分かりませんが、敢えて説明すると、それはエンジンの慣らし運転に似ています。新品のエンジンは当たりを付けて馴染ませる事により各所の動作はスムーズになり工業製品としての質が向上します。それと同じことが今回の錠前にも言えて、可動部分の慣らしが完了した事により、もともと高い耐ピッキング性能が真っ当な方向で向上したのです。
思いもよらぬ原因で手こずりましたが良い情報が得られました。今後の作業にフィードバックさせ、より速い解錠に繋げられるよう隊員全員で共有したいと思います。
