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「前も一度あなたに救援して頂きました」。バッテリージャンプが終わった後にそう言われたのはフォルツァのお客さん。それを言われるまで忘れていましたが一瞬で記憶が戻ります。

数年前、某区のスポーツセンター駐輪場でフォルツァのバッテリー上がりによる解錠&ジャンプ。車輌はスマートキータイプで、お客さんが緊急用メカニカルキーをお持ちでない為にバッテリーがあるシートを開けられず、物理解錠の必要もあった案件。

スポーツセンターに到着すると開口一番「スミマセン、あと10分でここを出発しないとマズいんですっ!」とお客さん。普通のバッテリー上がりなら10分で終わらせる事も可能ですが、解錠もセットとなると大丈夫ですと安請け合いは出来ない。やはりある程度の余裕が必要です。兎に角出来る限りの努力はしますが10分で終わらないかもしれません、そう伝えるとお客さんは激しく落胆した。「自分が悪いのは分かってます、でもそこを何とかお願いします…」と拝まれてしまいました。

何はともあれ時間が無い。近年稀に見る集中力で解錠に挑んだが中々開かないメットイン。後ろに立つお客さんの無言のプレッシャーがザクザクと背中に刺さりながらも何とか5分程で解錠。あたふたとシートを開きバッテリーカバーを剥がす。あらわになったバッテリーの電圧を測ると5vと微妙な数値。フォルツァは6vを切るとアイドリングしない事が稀にある。アイドリング回転での発電量が少ない為と思われます。でも今回はイグニッションをオフにするのを忘れて上がったのでバッテリーのダメージ少ないと思われる。なので走行出来る可能性は高い。

一抹の不安を残しつつもブースターを繋いでセルを回す。エンジンは普通にかかったがブースターを外した後が問題。祈る気持ちでブースターをオフにすると幸いな事に自力でアイドリング、お客さんと二人歓喜。発生電圧も13v以上あったので走行は大丈夫そうでした。「ああぁぁ…本当に助かりました」と脱力していたお客さんの姿が思い出されます。

フォルツァのスマートキーは便利ですが、サイドスタンドを出してエンジンを止めるとイグニッションをオフにし忘れる事が無きにしも非ず。メカニカルキーは滅多に使わないとは言え、万が一の時に必要なのでやはり常時持ち歩くのが良いですね。

「あの日以来キーは持ち歩いています」そう言って笑うお客さん。そのおかげで今回はあっという間に作業を終える事が出来たのでした。

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