
パンクしたかも?とのご依頼で拠点の直ぐ近くまで。
数日前に購入したと言われるミニバンは、右後輪がペタンコになっていた。それを発見したお客さんは、ご自身で車を動かしタイヤの全周を観察、何も刺さってないのを確認したそうです。なのでイタズラでパンクさせられたのではないかと訝しんでいます。
そんなに多い事ではありませんが、異物がさったままで気付かず走ってしまうと、その異物がタイヤ内に落ちてしまう事があります。そうなると、空気を入れてタイヤに万遍なく洗剤をかけたりしないと、どこがパンクしているのかすら分からない事があります。また中古車の場合は、稀にエアバルブの劣化で空気漏れって事も無きにしも非ずです。
ご自分で確認して何も刺さっていないとなれば、イタズラを心配する気持ちも分かります。でも後輪一本のパンクなら、走行時にクギか何かを拾ったパターンが圧倒的です。イタズラの場合はサイドウォールをやられ、複数のタイヤに被害が及ぶ事が多いのです。
という事で、無駄にお客さんの心配を煽らないよう、さっくりタイヤを外し、クルクル回して確認してみました。するとタイヤ内側のサイド部分に真新しいネジ釘が… その上、空気抜けの低圧状態で走行した際に出来たであろう、深い傷がサイドウォールに付いています。こうなると修理は難しくタイヤ交換しかありません。
作業終了後、言い難いけどタイヤ交換が必要との説明をすると、「車を買ったばかりでお金が…」と呟いたお客さん。その微かな言葉は、乾いた空気に一瞬で湿度を奪われ、風に薄められて消えてしまいます。
秋の空はどこまでも澄んで、流れゆく雲をお客さんと二人で暫し眺める。そんな昼下がりでした。
