
1975年ポルシェ・911のバッテリージャンプのご依頼がありました。
この車両は「ナロー・ポルシェ」と言われ、車の歴史的価値のある、プライスレスな車両です。現着してバッテリーを点検すると、通常使用できそうな状態だったのでお客様がセルを回し続けた結果、一時的にバッテリー上がりを起こしたと思われます。
補助でブースターを使用しながら始動を試みると勢いよくクランキングしますが、エンジンは着火せず始動しません。しばらく作業を繰り返しても、エンジンに火が入る気配がなかったの、お客様は「いつも見てもらっている店に、メンテナンスをしてもらおう」と言われました。
長い間乗り続けた車両なので何かの兆候があったのか、「そろそろと思っていたが、レストアの時期がきてしまったのか」とも言われており、何十年も走行できるコンディションを保ってきた信頼のお店まで、翌日にレッカー搬送となりました。
この車両は親子2代で48年間乗り続けられ、愛され続けられた車両だそうです。お客様は必ず車体をリフレッシュして「乗り続けなければならない」と言われており、生涯乗り続けたい車両だそうで、そんな車に出会えたお客様が羨ましいです。私は復旧させ、空冷ポルシェのエンジンサウンドを聞きたくて仕方ありませんでした。
