東京レスキュー 助人サービスはロードサービス専門業者です。
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年中無休24時間営業 電話 03-5809-9677
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by H隊員

2006.2.28(火)曇り
左ハンドル?

武蔵村山市よりベンツの開錠依頼。
現場は整備工場。
お客さんに事前確認をすると今日入庫したばかりの車輌らしく、
明日からの整備の為にエンジンを始動し、車外に出た瞬間にインロックしたとの事。
車輌を確認すると左ハンドル。
左側に回ると鍵穴が無い。
「ん?」
右に回ると鍵穴があった。
「ん??」
で、よくよく車を見回すとBURABUSの文字が…
とにかく開錠。
ドアを開けた後、車内を見るとドアや窓の集中操作をする為の
サイドコンソールが右側にあった。
「んん???」
正直意味が分かりません。
右側の助手席に何故サイドコンソールが…?
お客さんに聞いてみると良く分からないとの事。
そして「この車輌はBURABUSと書いてありますが?」と聞くと
  「違います。BURABUS仕様です」との返答。
ベースの車輌は190Eらしい。

ん〜…聞けば聞くほど不思議な車輌です。



by H隊員

2006.2.27(月)晴れ
鍵穴が無い車輌

海老名市よりオデッセイの開錠&バッテリージャンプの依頼。
バッテリーが上がった為ドアが開かないとの事。
右側が壁にべったりかと思ったが事態は違った。
市販されている悪戯防止の為に鍵穴に取り付ける金属製の"蓋"を
サイズが合わなかったので自分で削って唯一の鍵穴に叩き込んでいたらしい。
とても外から取れる様な状態ではない。
で、スモールランプの消し忘れでドアが開かなくなってしまった。

ピッキングが出来ないので他の方法で開錠。
ブースターを接続、無事にエンジン始動。

で、最後にお客さんから
  「最近のインテリジェントキーで鍵穴が無い車は、バッテリーが上がったらどうするんですか?」との質問。
すべてのインテリジェントキーの車輌を確認したわけではないのですが、と前置きした上で、
「バッテリーが上がっても車内に入れる方法はメーカーの方で用意している筈です」と答える。
  「最近鍵穴が無い車があるので無くても良いと思ってました」とお客さん。
以前鍵穴を悪戯された事があり、二度とやられたくないとの思いで蓋をしたらしい。

今後の為に今の蓋は一旦取り除き、ディーラーさん等に相談して違う方法を選んだほうが宜しいかも?
とお客さんに伝え現場を後に。

確かに最近は鍵穴が無い(見えない)車が増えましたな〜。



by A隊員

2006.2.26(日)雨
恐縮する若者

勝どきでBMW318iがインロックしたとの知らせ。
現着して驚いたのは、ドライバーが78歳のお客さんという事。

カギの形状は、カギ開け実演会で7分の実績がある、ひとつ前のモデル。
時間短縮に胸ときめかせながらのピッキングは、結局のところ同タイムであった。

書類作成していると「無料」という言葉に驚かれるお客さん。
「それではキミがあんまりだ」と言われながら1,000円頂くA隊員。
「いえいえ、今回の作業料金は保険会社を通じて、しっかり頂けますから・・」
中々ご納得いただけないお客さんとの間で、1,000円札が行ったり来たり。

「若いモンが無理をしちゃイカン」と3度目で結局頂いたA隊員。
さらに「こちらはお礼ね」ともう1,000円チップとして頂いてしまった。

結局2,000円を頂いてしまい恐縮しっぱなしのA隊員。
お客さんは何度も「その内の1,000円は作業代だからさ!心配しないでよ!」と言われるけど
BMWの開錠代が1,000円というのも複雑な気分であった。



by A隊員

2006.2.25(土)晴れ
イメージするのは楽しい事

東雲でオルティアのバッテリージャンプ。
3年以上使用し続けたバッテリーは、今回で3度目の上がりっぷり。

ジャンピング始動後、オルタネータの電圧は適正値を示す。
迷わず新品との交換をおすすめするが、どこで交換したら?・・とお客さん。

目の前にはスーパーオートバックスが。
おそらく丸1日は暇つぶせると思います・・と思いつつ、
オートバックスの店員ではないけれど、たっぷりご案内してお別れ。
車ユーザーにはこの上ない環境に住んでいるお客さん。
ちょっとうらやましいけれど、初めて行くとなると
余計なものまで購入してしまうトラップには要注意。

お?新しいオイルじゃん・・
春に向けてタイヤ換えちゃおうかな・・
いいねえこのカーナビ・・

ここでの決断力は、財布の中身より
イメージのが先行するから危険だ。



by A隊員

2006.2.24(金)雨
開錠依頼急増中

トップページにもあるように、開錠依頼が急激に増えてきた。
ようやく目標に届いてきたが、ここまで来るには1年以上費やしてきた。

色んな事を宣伝しても、認めて頂くまでには地道にご依頼に応えていくしかない。
他の業者さんが時間のかかったカギや、開けられないカギの依頼をチャンスと捉え、解決してきた。

助人では2枚カンバンを軸にスタートしている。
一つ目は、バイクで移動するという事、都内において到着までの時間を安定させるには必要不可欠で
二つ目は、開錠レベルをできるだけ高める事であった。
遅いスペシャリストでは後発の意味がなく、早く現着しても技術がイマイチなら
全く意味がないということで、この2つは切っても切れない関係にあった。

ロードサービスの規制暖和に後押しされた、新たなビジネスモデルと言ったら
カッコ付けすぎかもしれないが、当初描いていたビジョンは達成した感じだ。

開業当初からずっと右肩上がりの助人サービス。
もちろん次のビジョンに向かって一気に走り抜けるのだが、それにはもっと仲間が必要だ。
二輪免許を持っている方で興味のある方は、ぜひぜひご連絡下さい!



by J隊員

2006.2.23(木)晴れ
怪電波?

大田区にてインロックの解錠要請、現着して状況を伺う。
お客さん曰く、
「リモコンキーをイグニッションに差したまま、車外に出てドアを閉めた処、なぜか集中ドアロックが作動した」
との事。

たまに起こるケースなのだが原因は良く判っていない。
「無線を使うリモコンキーなので混信でもしたのかな?」
「そういえば前に輸入車でリモコンキーのリコールあったな〜、
あれって海外と国内で電波法違うからかな?」
「でも周りに他の車も無いし、ケータイなんかが原因だったらもう対策されてる筈だし」
などと想像をめぐらせているうちに鍵穴が回り、ロックが解除される。
すかさずイグニッションからキーを抜き取りお客さんに手渡す。

作業書類にお客さんからサインを頂いている最中に、また集中ドアロックが作動、
お客さんと共にギョッとする。

「キーの抜き忘れに十分注意して下さい」と、お客さんを見送った後に考えてみる。

誤作動の原因が無線の混信と仮定するなら、防止する方法は?・・・

うーん、

そうだ!
たしか、3〜4年前にTVで見た!

防スカラー波仕様の真っ白なクルマ!あれだ!

・・ここで新たな疑問がひとつ
「あれってリモコンキー利くのかな?」

とても気になる・・・



by A隊員

2006.2.22(水)晴れ
とりあえず向かって

コロナのハンドルロックが解除されないとの事。
イグニッションキーがONに入らなくて、始動もできない様子。

救援できなくても良いので、取り合えず向かって・・との事で現場へ急行した。
やれる作業は限られる。ロック部分に何らかのキッカケを作るか、鍵穴の中の構造に細工するか・・

現場へ到着してまずパーキングスイッチを外す。
ニュートラルの状態で車を押してみたが、イグニッションキーはびくともしない。
パーキングの接点を合わせるのに効果的なのだが、ロック部分には反応しないか・・
次にブランクキーを抜き差ししてみる。
今回はこちらが正解であった。

最初に力仕事を選択した自分に後悔しながらお別れ。
しかしながら、とりあえず向かって!と言われると、何が何でも解決してやると思ってしまうのは
A隊員だけではないはず。

持てる機材に限りがあっても、気持ちはいつでもパーフェクトなのだ。



by A隊員

2006.2.21(火)曇り
新たなステージへ

営業先へ助人のピッキング開錠とはいかなるものかのご案内。
というより昨日すでに西茨城郡まで行って、SVのTさんにベンツの開錠シーンを見て頂いたばかり。

西茨城郡のベンツはトランク開錠で、鍵穴が下向きになっているので一筋縄ではいかない作業であった。
降りしきる雨と山裾からの霧で、全身びっしょりスコープ曇りまくりの極限状態。
一緒に立ち会ったTさんの手前、あっと驚く開錠シーンをお見せするつもりが、
近年マレに見るほどの苦戦を強いられて開錠となった。

たまたま昨日の開錠作業があったので、本日の打合せはスムーズに。
代表的なシリンダーを持ちこんでの開錠実演は、現行ベンツ、BMW、ジャガー等
開錠する手順を見て頂いて、作業工程、時間等ご納得して頂いた様子。
今後、助人の機動力を充分に生かした仕組みにして頂ける方向で、事が運んだ♪

おっと・・万が一この日記を読んで頂いていたら大変なので、改めてご報告を。
H部長さんを始め、Oセンター長さんとSVのHさん、それに風邪を引いてないことを祈るTさん!
今後のご期待に応えるべく、みんなで円陣組んで気合を入れ直しました!!

これより助人サービスは新たなステージに入ります。



by A隊員

2006.2.20(月)雨
ちっぽけなプライド

HP更新係りが新人のJ隊員に代わった。
G隊員は横浜準備に取り掛かるのでバトンタッチした形だ。

作業以外の内勤業務は全て割り振られているが、J隊員にとっては何もかもが初めて。
不安いっぱいのようで「日記はそのうち書きますから・・」と怯えた様子。

実のところ日記の方向性も、だいぶ変わってきたように思う。
始めは内輪ネタだけで盛り上がっていたけれど、その内ヨソ様からメールを頂いたり、多いときで
100名近くの方が見に来られたりで、事の重大さに後から気付かされて今に至る。

今更読んで頂く為の文章に直すのもどうかと思うので、このまま行くぞ!と気合を入れてみるけれど
取引先で「日記読んでますよ!」と言われると大変辛い。
「すみません。失礼な文体でして・・」毎度同じ事を言っている。

今まで紆余曲折の連続で、他の隊員から「あの日記は意味が分からん」とか言われてムカついたりするけど
応援して頂ける方のことを思うと、意地でも書き続けるようになっている。

投げ出すのは簡単だから、どうせ持つなら書き続けるプライドを
身に付けたいと思っている。



by A隊員

2006.2.19(日)曇り
初銀座

銀座松屋の前でセドリックがエンジン始動不能との知らせ。
江東拠点から10分、日曜の夜ともなればガラガラだ。

お客さんは初めての銀座と言う。
初めての銀座で、初めてロードサービスを使ったとの事。

思えばA隊員の初銀座は、忘れもしない高校2年生のとき。
たまたま授業で描いた油絵が県展に入選し、色んな経路をめぐって銀座松屋のギャラリーに飾られた。
自分の絵が松屋に・・となれば見に行くしかないべ!という事でわざわざ上京してきた。
照れくさい記憶と、ほろ苦いコーヒーの味がよみがえる。

セドリックは無事ジャンピングで始動でき、
有楽町までの簡単な道案内をしてお別れ。

あれから倍の歳をとったA隊員・・
何となくたそがれてみても、中身は変わらなかったりする。



by A隊員

2006.2.18(土)晴れ
学ぶべきときには

谷中でアリストがインロックしたとの知らせ。
手薄な葛飾エリアを救援すべく、東小岩で作業を終えたA隊員が引き受けた。

お客さんのお話しがとても興味深く、聞き入りながら作業開始。
最近の政治や経済、経営方法等いくつもの話題で盛り上がりながら開錠した。

「しかし何だな。バイクで来るとは面白いもんだね〜」
ロードサービスの使い勝手が良くなった分、我々業者も・・と言いかけた時
「そう!その発想が大事だ!!」
とこれからA隊員が話そうとしている内容は、
そのままお客さんに奪われた格好となった。

色んな商いを成功させてきたお客さんは「人の役に立てば金は後から着いてくる」と言う。
つい「私もそう思います」と言いかけたが、頷くのが精一杯のA隊員。

相手から吸収するときには、謙虚さが最も大事だと思っている。



by A隊員

2006.2.17(金)晴れ
くるまやラーメン

プログレの開錠後チップを頂いた。
その日のチップはその日に使い切るのがA隊員流、お客さんへの感謝の気持ちに浸るのだ。

チップの使い道は晩御飯に決定、帰り道の途中のくるまやラーメンに向かう。
最近、この「くるまや」が大変お気に入りなっている。

地元のラーメン屋と言えば大抵「くるまや」で、小さい頃からここの味噌ラーメンを食べ続けたA隊員。
上京してからトンコツの味に感動し、雑誌やTVでおいしいラーメン屋さんがあると知れば、
いちいちチェックしていたものだが、何だか最近飽きてきた。

数年前「くるまや」のカンバンに懐かしさを覚えながら、たまたま篠崎店に入ってみた。
昔は・・と思い一口食べると、これが!と思うほどに、有名店にも負けない味なのだ。
以来マイブームとなって、定期的に味噌ラーメンを食べ続けている。

ウキウキで「くるまや」へ現着すると、店内の照明が消えている。
どうやら改装中のようだ。

くるまやの味噌ラーメン以外は食べる気になれず、
チップは、財布とは別の場所にしまって現場を後にした。



by A隊員

2006.2.16(木)雨
お母さんにも出来ない事

お子さん2人を閉じ込めたまま、ムラーノがインロックしたとの知らせ。
イグニッションにカギを挿したまま外へ出たら、勝手に集中ロックが作動した様子。

「なんで開けでぐれないの〜」
パニック状態のお子さんは、何度も「なんで?」を訴えるけれど、
「お母さんでは無理なのよ。ごめんね。もう少しだからね」
冷静に答えていた。

作業中「なんで?」をドアの反対側で叫ばれると、さすがに辛かった。
およそ2〜3分でも心が引裂かれそうな感覚になる。
助けたくても助けられないそんな感覚を、親であるお客さんは30分近く継続していたことになる。

リキむ指先を抑えながらピッキング、ものの数分で開錠できたから役目は果たした出来だ。
お子さんを抱きかかえるお客さんの風景は、いつ見てもほっとする。
どっこいしょと尻餅をつきたくなる感じだ。

全てを母親に頼る時期は、はたして何歳ごろまでなのだろうか・・
いつしか「自分自身の問題」とか「友人」へとシフトしていき自立するのだろうけど・・

そんな事をぼんやり考えながら、お客さんを見送った。



by H隊員

2006.2.15(水)晴れ
フラフラと…

吉祥寺東町でバッテリージャンプをした後、
バイクの整備に必要な工具を買いに青梅街道のホームセンターに行った。
めったに使わない工具なので値段は安いほうが良いな〜と商品棚を見ていると、
希望小売価格(H隊員比)より格安なのを発見!
手に取って見たがそこそこしっかりしている。
迷わず購入。

ちょっとだけ幸せ気分でバイクに戻ると、駐車場をフラフラと歩く人がいた。

明らかに歩き方がおかしい…
服装もおかしい…
この寒空に、肌蹴たYシャツにスラックス、足元は裸足にサンダル。
近所だからちょっと買い物にしても、今の気温(2℃位)を考えると異常。

ジロジロ見るのも失礼なので荷箱を開けて中をゴソゴソとしていると、僕の後ろを通り過ぎた。
そのまま荷箱を閉めて出発の準備をしていると、突然真後ろから声がした。
  「イエツイヘモラヘアフェ…」
はっ!っと振り返るとフラフラ男がいた。
呼気には強烈なアルコール臭があった。
「なんですか?」と聞き返すと
  「にエツしてモラヘアフェ…」
全く意味が分らない。   もう一度聞く
  「にエつしてもらえアフェ…」
んー……分らん  取りあえず何かをお願いしているのは分った。
  「にエつしてもらえまふぇんか」
  「にえつ」
  「にけつ」
あ!分った!!「2ケツして貰えませんか?」だ!!
って荷箱積んでるんですけど…    見て分らんのですか…

ということで丁重にお断りをして、「風邪引くから早く帰りなさい」と忠告した。



by A隊員

2006.2.14(火)晴れ
トリノな開錠実演会

午後から通例のカギ開け実演会。
前回はBMWだったから、怖いものなし状態で現地に向かった。

新人オペレータさん向けに、実際の開錠シーンを見ていただく実演講習会だが、
到着早々いきなり始まるので、自己紹介も忘れるほどのテンパりぶりだ。

よく見回すと40名近くが視界に入った。
思わず後ずさりしたくなるが、A隊員の背中のセルシオはそれを許さない気迫で立ちはだかる。
だがBMWと比べたら精神的にラクだし、決まれば数秒で開錠できるほどに得意分野でもある。
テンパった前半を挽回させるチャンスとばかりにアタックした。

しかし、ひたすら手探りで試しても、額の汗は吹き出るばかりだ。
時間をかけちゃマズイということで、いつものピッキング方法に変えて開錠。
前回のBMWと比べると、少々説得力に欠ける内容となった。

前評判とは裏腹に、中々メダルに届かないトリノを見ているような感じであろうか。
実際の現場とは違うプレッシャー、というより
魔物が住む場所に近いかもしれない・・



by H隊員

2006.2.13(月)晴れ
猫の油…?

東久留米よりホンダ・シビックのバッテリー上がり。
現場近くの筈なのに、中々車輌が見つからずお客さんに誘導してもらう。
街灯のない真っ暗な中、大きく手を振る人発見!
やっとこ合流。
そそくさとヘッドランプを頭に巻いてボンネットを開けようと照らすと、
ボンネットのクリア塗装が殆ど剥がれていた。
長く乗っている車に違いない。
それはおいて置いて、早速バッテリーの電圧を計る。
それほど低くなかったのでブースターを繋げば問題なくエンジン始動。

書類を作りながらお客さんと車の話をした。
その最中、ボンネットのクリア塗装が剥がれている事について思い当たる節をお客さんは言われた。
「ボンネットの上に何時も猫が寝ているんですよ。それで猫が乗っている場所の塗装が白くなったと思ったら、
そこから塗装が剥がれてきてこうなってしまったんですよ。猫の油が原因かな〜?」

猫の油なのか唾液なのか?はたまた爪の傷なのか…?
ただ、日光の影響もかなりありそう。
「貧乏臭いから嫌なんですけどね〜」
とお客さんは笑った。
picture話を終えてお客さんを見送ると真っ暗の中一人ぼっちなった。
終了の連絡をしながらふと空を見上げえると十四夜の月。
暗闇に慣れると少しずつ月明かりで辺りが見えてきた。
と、その時近くを動くものが…(ちょっとだけビクッ!)
動きからすると、たぶん猫。
噂の猫かも?
しゃがみこんで呼んでみたが無視された。
ちょっと寂しかった。

と言う訳で猫動画をどうぞ→



by A隊員

2006.2.12(日)晴れ
父の墓前にて

父は存命中よくA隊員のことを心配していた。
優秀な兄と姉に比べて、体たらくだったからごく自然なことだ。

上京してから「見返してやろう」と思って仕事に打ち込んでも、父は幼少の頃の思い出のまま
というより輪をかけて心配していて、そのまま倒れた。

そんな父と最後に交わした言葉は、A隊員の今後についてだ。
充分すぎる金と権力を手にした父には、とうてい理解できないと分かっていても
「お金は飯を食う分で充分、どう生きるかが大事だ」
と切り出してみた。
父は、この甘えん坊が・・といった顔をしたと思ったら、ニコッとして
「そうだな・・どう生きるか・・見付けられるといいな・・」
正直予想外の答えだった。

そのまま他界していった父が、今でも心配しているかもしれんと思い
近況報告をしに実家へ帰る。

「金にはならんけど、ちょっとした人助けをしとるよ・・」
「ようやく見付けられたから、心配せんで眠ってくれ・・」
墓前で唱えてみると、みょうにスッキリするとともに
腹の底から力が湧いてきた。

きっと父も喜んでいるに違いない。



by H隊員

2006.2.11(土)晴れ
HUMMER H3

本部でF隊長とJ隊員と話しているとき、ハマーの話になった。
僕は一度のH2インロック&バッテリー上がりで対応したことがあったので
車体の巨大さは目の当たりにしている。
F隊長曰く、H1は更に巨大らしい…
都内でH1を所有するには駐車場で困りそうだ、
普通の駐車場では無理だからトラック用とかになるだろうから。
picture
そんな話をしていて思い出したのが画像のCM。
これが放送されたのかは知らないのですが(本当にハマ−さんが作ったの?)

車はイカツイけど柔らかい会社なのかな?と思った。

まだ、走っているH3を見たことが無いのですが、
見たら絶対にこのCMを思い出して微笑むでしょう。



by A隊員

2006.2.10(金)晴れ
最初はハーレー現象

最近ハーレーのバッテリー上がりが多い気がする。
A隊員だけで1日3件もこなせば、充分多い車種と言える。

理由は何となく予想できる。
電気系やエンジン内の構造はさておき、エンジンのかけ方に問題があるのだ。

「いつかはベンツ」的な考えはバイクにもあって、「いつかはハーレー」と考えるライダーが以前は多かった。
だが今では1台目にハーレーを購入されるお客さんが多いのだ。
未だにキャブレター車の多いバイクには、始動するにも知識が要求されるけど、
知識を吸収するべく1台目のバイクが、ハーレーとなると少々過酷だ。
勉強代としてのパーツの値段が段違いなのだが・・・

この寒空の中、チョークも引かず永遠にセルモーターを回す方が多い。

きっとハーレー屋さんも儲かっているに違いない。



by H隊員

2006.2.9(木)晴れ
CMの効果

阿佐谷北でスズキアルトのインロック。
お客さんは携帯も閉じこんでしまい近くのコンビニから連絡しているらしい。

待ち合わせはそのコンビニで、性別と服装の特徴だけが頼り。

現場に到着し車輌を発見したけど、お客さんはいなかった。
やはりコンビニで待っているのだろう。
こちらを見ている人がいないが注意しながらコンビニに向かい、
中に入ろうとしたら入り口のところに特徴のある服装の女性が・・
声をかけてみるとビンゴ!

車に向かっている時に、
「携帯も閉じこんで不安じゃなかったですか?」と聞くと
  「真っ白になりました…」
「連絡先はどうやって分ったのですか?」
  「CMのフリーダイヤルを覚えていました!0120−■□っ■-■□っ■って」

恥ずかしながらH隊員テレビを殆ど見ません。
ですので、そのCMでフリーダイヤルの番号をどのように言っているのかは分りませんが、
効果は絶大のようです。



by A隊員

2006.2.8(水)晴れ
ピッキング主体の裏の理由

ダイナトラックの開錠を終えてふと思う。
ピッキングするには少し難しいカギで、ちょっと前のトヨタの大衆車に多く見られるカギだ。

見習いのときに最初にぶつかる壁かもしれない。
隊員の中には、鍵穴の風景が夢にまで出て来たものもいるようだ。

開錠ツールの中では、最もコンパクトなのがピッキングツール。
表向きは「愛車を傷つけません!」とかうたってみるけれど、
限られた収納スペースで最大の効果を発揮したいのが本音だ。

車種によっては、差し金などの開錠ツールの方が早い場合もある。
ただ全ての車種は開けられないし、早いといっても2〜3分の差しかないなら、
ピッキング技術を高めて、全ての車種を時間短縮する方向でやって来た。

車種ごとの専用開錠ツールは、腕さえ磨けばどんどん減らせるのだが
言葉でいうと簡単に見えてしまうのが残念だ。



by H隊員

2006.2.7(火)曇り
BMWインロック 場所は… 続き

−−BMWインロック 場所は… の続き−−

全ての手続きを終え現場を離れ、街灯が殆ど無い道を走り一番近いコンビニに入る。
缶コーヒーで暖を取りながら一息、やっと落ち着いた。
緊張の糸が解れたせいか全身に疲労を感じる、寒さで硬直していたからだろう。
それにしても日が落ちてからは更に寒い。
「はぁ〜」と息を吐くと白さが濃い。
伊豆とは言え、かなり気温が低い証拠。

もう一度コンビニに入るべきか、それとも移動して食事でも取るべきか…
思いを巡らせていると、買い物に来たおっちゃんが話しかけてきた。
 「おにいさん仕事?」
何故ここにいるかの経緯を簡単に話す。
 「雪の日はどうするの?この近辺を回っているの?」
一つ答えると立て続けに質問してきた。
バイクで移動しているので雪が積もったら走れない、仕事のメインは東京ですと伝えると
 「東京? 東京から来たのー??」と驚いていた。
伊豆シャボテン公園まで数キロの看板を目の前にしながら話していると、確かに妙な感じはする。
その後も、あれやこれやと質問を受け最後に、
「遠いかもしれないけど、呼んでもらえることはありがたいことだね」とおっちゃんは言った。
たまたま近くにBMWを開けられる業者がいなかったのか?
はたまたここまで来られる業者がいなかったのかは分りませんが
おっちゃんの言葉通り、依頼を頂いた事は正直ありがたい事と思う。
…ちょっと遠いですが…

 「これから東京に戻るんでしょ?寒いから気を付けてな!」の言葉を残しておっちゃんは立ち去った。

おっちゃんと別れた後、コンビニに入る気は無くなった。
兎に角腹が減った。
来る時に見つけた熱海の「くるまやラーメン」で、
ニンニクと生姜たっぷり味噌ラーメンを食べて温まってから帰ることに決めた。

−終わり−



by H隊員

2006.2.6(月)曇り
BMWインロック 場所は…

夕方前、現行モデルのBMW525iの開錠依頼が入る。
詳細を読み込むF隊長の口調に少し違和感を感じながらもメモを取る。
作業内容・車種・ナンバー・お名前・携帯番号ときて、いざ住所になると
「少し遠いのですが…」と前置きがあった。
隊長がこう言う時はちょっと遠い所の筈。
先日あった清瀬の時と同じ口調だ。

「で、住所がですね     静岡県…」

  「静岡県(メモメモ)…           え"!」

「伊東市…」

  「イトーッシ!!ってあの熱海の下にある伊東ですかーっ!?」

「そうです」

どうやら本当らしい。
詳しい住所を聞くと伊豆シャボテン公園近くのホテル。
その近辺には2〜3度行った事があるので、道は何となく記憶している。

記憶の糸を手繰りながら高速の入り口に向かった。

随分昔に伊豆シャボテン公園に行った時、
駐車場をひょうひょうと歩く孔雀(オス)にビックリした事を思い出しながら
東名をひたすら…
小田原厚木をひたすら…
週末の温泉客と一緒にひたすら…
距離にして150kmをひたすら…

最近、仕事用バイクをカウル付き1000ccのバイクに変えていたのが、
現着した時には身体は芯から冷えきっていた。

カタカタ震えるのを抑えてお客さんと合流。
速やかに作業に入る。
が!
作業を始めて1分ほどで猛烈な尿意に襲われてしまう。
モジモジ…
集中できない…
BMWの内溝は得意だが…
しゅ、集中が…
と、モジモジしているうちに我慢の限界に達してしまい、お断りをして仕方なくトイレへ駆け込む。
「はぁ〜……」

集中を阻害するものが無くなればこっちのもの、作業再開後2分ほどで開錠。

開いたと同時にF隊長に連絡し
「む、難しいカギです、あ、開けられません、くじけてもいいですか?」と、のたまわってみたが
「ハハハッ、開きましたか 了解。 十分に暖まってから戻って下さい」
と1秒もかからずに見破られてしまった。

続く…



by A隊員

2006.2.5(日)晴れ
言い訳はしない

給田のフットサル場でニッサンのパオがインロックしたとの知らせ。
午後出勤のA隊員、ちょうど通りかかったのでそのまま引き受けた。

はやっているだけあって大勢の方が楽しんでいる。
携帯も閉じ込んでいるので、合流するまでがやっかいだ。

「来たぞー!!」
バイクから降りるとともに、チームの皆さんが集まってこられた。
なんだか逆に、こちらが見つかってしまったみたいだ。
すっかりギャラリーに囲まれた状態で作業開始。

どちらかと言えば大勢に見られながら作業するのがいい感じだ。
「助人ここにあり!」と堂々と宣伝したいし、パオなら予想つくし。
と考えていたらいつものようにはいかず、結局5分近くかかって開錠、
イメージでは数秒のはずが・・

言い訳はしない。
出勤途中で心の準備が出来ていないとか、逆に回したからとか
気張ってはみたものの大勢の前ではプレッシャーが・・とか。



by A隊員

2006.2.4(土)晴れ
念入りに練ったアドバイス

東小岩でカルディナのバッテリーが上がったとの知らせ。
さらに追加で、初心者のお客さんは整備知識に自信がないとの事なので、
適切なアドバイスをしてほしいとの事。

ジャンピングで無事始動、電圧も適正値を示す。
そろそろ、念入りに練ったアドバイスをひも解こうとした瞬間・・

「どうして車って走るんですかね?」
慎重に組み立てたバッテリーに関するアドバイス、それらはもろくも崩れ去った。

それと引き換えに新たな質問に答えなければならない。
「えっとですね・・火花とガソリンと空気が・・爆発・・ギヤに連動して・・」
話しながら、たぶん理解されないと思った。

時間は無限ではない。
お客さんの知りたがる情報と、今提供しなければならない情報がかけ離れている。
ちょっと強引に引き戻した。
「とりあえず20〜30分は走行して下さい」

長かった・・
これを切り出すのに30分かかってしまった・・
初心者モードのアドバイス、最終項目のはずだったのに・・・



by A隊員

2006.2.3(金)晴れ
深夜の葬儀屋さん

AM3:30に市川市の奥地で、リンカーンがインロックしたとの知らせ。
場所が葬儀屋さんということは・・・

市川インターからひたすら北上、暗闇の中に光る提灯が目印になった。
事務所の中でお客さんと合流。
車はリンカーンナビゲーター、どうやら霊柩車ではないようだ。

事務所の中で作業説明した後、ひとり駐車場へ向かう。
ナビゲーターの横に人影が見えた。
あれ?さっき事務所でお話ししたばかりのお客さんだ。
なんでA隊員より先に移動しているのだろうか・・・
ニコっとするお客さんを見て、血の気が引いた。

「・初めて見た・・これが・・お化けというものか・・」
以外に怖くない。むしろ襲われたときの対処を考えていた。
そんな状態のまま開錠してサインを頂く。

ご依頼主と名前が違う・・

双子のお客さんと気付くまで極限状態のA隊員。
訳を聞いたお客さんは、2人そろって爆笑されるけど、
固まった顔は元には戻らなかった。



by A隊員

2006.2.2(木)晴れ
ポカポカでアツアツがブルブルでワナワナ

江戸川区平井でアルトワークスがインロックしたとの知らせ。
泊り込みのA隊員、予想通りの早朝爆発に満を持して出撃した。

昼はポカポカでも、朝はやっぱり寒い。
気温2度ではバイクに乗っている体感は氷点下に達する。

ピッキングするには手を冷やさないのが鉄則だ。
故にグリップヒーターは全開で、手のひらアツアツ状態で作業に入る。
しかし・・・
全身ブルブル状態はどうしようもない。
まるで全身氷の中に入って、手だけホッカイロを握っているような感じだろうか。
ブルブルでもってワナワナになりながらのピッキングも慣れたものだ。

事務所に連絡すると「温かいコーヒーが待ってるぞ」の一言。
日の出を見ながらのコーヒーは格別だ。

この味を知っているから、早朝ブルブルはやめられない。
いやワナワナだったか。



by A隊員

2006.2.1(水)雨
暗黙のルール

カギが途中までしか挿さらないとの知らせ。
ホンダフュージョンのお客さん「HPを見て電話しました」との事で、
「こんなHPを見ていただくだけで嬉しい」気持ちで急行した。

路駐バイクのカギトラブルは、ほぼイタズラの可能性が高い。
犯人は、よく近所の方とか言うけれど、個人的には同じ場所に駐輪している方だと思っている。

アレヨアレヨと鍵穴清掃。
20分ほど費やして出て来たものはつまようじで、接着剤の次に定番だ。

落ち込むお客さんの気持ちは良く分かる。
以前住んでたマンションの駐輪場で、毎日キルスイッチを切られていたことがあったA隊員。
一晩中張り込んで、見事犯人を捕まえたところ・・・

「ここ俺の場所だもん」

暗黙のルールを、無視しないほうが良さそうだ。



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